フォーネスライフは、血中タンパク質測定サービス「フォーネス ビジュアス」の提供を開始した。2029年までに一般健診へ組み込むことなどにより、国内売上高で300億円以上を目指している。
このサービスは、米SomaLogicの血中タンパク質解析技術を活用したもので、約5000種類の血中タンパク質の解析結果と日本人向けに検証が行われた疾病予測アルゴリズムを組み合わせ、心血管と脳血管疾患の4年以内の初発/再発リスク、8つの体の状態(肝臓脂肪、糖代謝能力、心肺持久力、アルコールの影響、基礎代謝量、体脂肪率、内臓脂肪、除脂肪体重)を可視化する。
初発/再発リスクのレポートイメージ(出典:フォーネスライフ)
体の状態のレポートイメージ(出典:フォーネスライフ)
8つの体の状態のうち、糖代謝能力の可視化では、10時間以上絶食後、75gのブドウ糖を飲み、血糖値の推移を測定する「OGTT」と同種の結果を少量の採血で導き出すことができるという。
フォーネスライフは、7月にNECソリューションイノベータのヘルスケア事業の加速/強化を目的に設立された企業。フォーネス ビジュアスの利用においても、NECソリューションイノベータの「NEC 健診結果予測シミュレーション」を活用し、健康診断の結果から一人ひとりに適した生活習慣の改善提案や、生活習慣の改善を実践した場合の将来予測を行う。
フォーネス ビジュアスは既にNECグループ社員へサービスを提供しており、2021年1月末から順次全国の提携医療機関で一般の顧客に提供していく。