もし「一番好きなブラウザーは?」と聞かれたら、迷わず「Google Chrome」と答えるだろう。基本的にGoogle Chromeを使っていて、他のブラウザーを使うシーンは例外的だ。複数のブラウザーでの見え方確認が必要なときくらい、と言っても大袈裟ではない。
シンプルで直感的な操作ができる、簡単に使えるという点が、Google Chromeを長く使い続けている主な理由である。
ブラウザー上で完結する仕事は少なくない。そのため自分と相性のいいブラウザーを選ぶと、仕事のスピードは上がると考えられる。その点でGoogle Chromeはとてもおすすめだ。
本連載では、業務効率化・合理化に役立つGoogle Chrome便利技を3つずつ4回にわたって紹介する。今回はその第4回目で、PCで使う場合を想定。
1.翻訳ツールを使って、記事チェックを時短化する
Google Chromeで海外の言語で書かれた記事を読むときがある——その場合に翻訳機能を使いたいなら、事前にしておくといい設定がある。
まず、3つの丸が縦に並んだボタン(Google Chromeの設定)→「設定」→「詳細設定」→「言語」をクリックしよう。そこで表示される「言語」を開くと、「言語を希望の順序に並べ替えます」表示の下に、自分にとって最も馴染みのある言語に加えて英語などの言語が並ぶ。
その中から該当する言語を選び、3つの丸が縦に並んだボタン(その他の操作)をクリック。「この言語のページで翻訳ツールを表示する」にチェックを入れよう。さらに、「母国語以外のページで翻訳ツールを表示する」をオンにすれば、設定は完了だ。もし、希望する言語がリストにない場合は、「言語を追加」をクリックして必要な言語を追加するといい。
開いたタブで翻訳ツールが表示されるようにしておけば、別のタブでわざわざ翻訳ツールを開いて操作する手間を省くことができるのでおすすめだ。
この設定をしておくと、該当する言語のページを開いた際、アドレスバーの下に翻訳ツールが表示される。翻訳したい言語を選ぶだけで、開いたページすべてが素早く翻訳される、というわけだ。
2.スペルチェックをオフにして、不要なものを隠すことで、業務効率を上げる
Google Chromeを使っていて、ウェブページ内のテキストエリア内に英単語を入力すると、文字列に赤い波線が表示されたことはないだろうか。
この赤い波線がわずらわしい……そんなときは設定で消すことができる。3つの丸が縦に並んだボタン(Google Chromeの設定)→「設定」→「詳細設定」→「言語」へと進み、「言語」にある「スペルチェック」をオフにすればいい。
赤い波線は、綴りの打ち間違いを検出するスペルチェック機能が働いて、下線として表示されるものだ。Google Chromeでは元々、英語のスペルチェックが有効化されているため、必要がないならば無効化しておくのがベターだろう。
ちなみに、Google Chromeで利用可能なスペルチェックは現時点では英語のみ。また、利用できるのはテキストエリア限定だ。そのため、Google Chromeを使うとき、基本的には日本語を入力するという人にとって、無効化しても大きな問題はないと言えるだろう。
3.設定を既定値に戻し、設定をし直して業務効率を上げる
年末を迎えるにあたり、家の大掃除だけではなく、Google Chromeも大掃除したい、と思っている人もいるかもしれない。特に1年も使っていれば、設定をこまめに変更でもしていない限り、以前は使いやすかったはずの設定が、今では使いづらくなっている可能性もある。
そんなときは設定を既定値に戻すことを試みてみたい。3つの丸が縦に並んだボタン(Google Chromeの設定)→「設定」→「詳細設定」→「設定のリセット」から「設定の既定値に戻す」をクリック。
設定を既定値に戻すことで、起動ページや新しいタブページ、検索エンジン、固定タブの設定がリセットされる。加えて、すべての拡張機能が無効となり、Cookieなどの一時データも削除される。ただし、ブックマークや履歴、保存したパスワードは残るので、安心してほしい。
来年もGoogle Chromeを使い続けるという方は、より使いやすい状態になるよう、一度綺麗にリセットした後で、調整を加えてみてはどうだろうか。
今回は2020年12月時点で利用可能な機能を取り上げた。Google Chromeは業務効率化・時短化を叶えてくれるはずだ。今回すべての機能を紹介したわけではない。ここに挙げた小技だけでなく、Google Chromeのさまざまな機能を使って、自分なりの小技を見つけ出すのも楽しいだろう。また改めて、新たなGoogle Chrome“推し小技”を紹介したい。