もし「一番好きなブラウザーは?」と聞かれたら、迷わず「Google Chrome」と答えるだろう。基本的にGoogle Chromeを使っていて、他のブラウザーを使うシーンは例外的だ。複数のブラウザーでの見え方確認が必要なときくらい、と言っても大袈裟ではない。
シンプルで直感的な操作ができる、簡単に使えるという点が、Google Chromeを長く使い続けている主な理由である。
ブラウザー上で完結する仕事は少なくない。そのため自分と相性のいいブラウザーを選ぶと、仕事のスピードは上がると考えられる。その点でGoogle Chromeはとてもおすすめだ。
本連載では、業務効率化・合理化に役立つGoogle Chrome便利技を3つずつ4回にわたって紹介する。今回はその第2回目で、PCで使う場合を想定。
1.キーボードからページ移動やテキスト選択を素早く実行する
マウスの代わりに、キーボードを使ってページ間を移動したり、テキストを選択したり、リンクをクリックしたりする機能「カーソル ブラウジング」。素早い動作が可能になるため、時短を意識したいなら、この機能をオンにしておくといいだろう。
3つの丸が縦に並んだボタン(Google Chromeの設定)→「設定」→「詳細設定」→「ユーザー補助機能」→「テキスト カーソルを使ってページ間を移動する」をオンにすればいい。
この設定は、ショートカットキー「F7」をキーボードで押すことでも可能。Google Chromeの設定画面に進まなくても、F7を押せばカーソルブラウジングのオン/オフを簡単に切り替えることができる、と知っておきたい。
2.ショートカットを設定し、必要なサイトへのアクセスを時短化する
Google Chromeで新規タブを開いた際に、よく使うサイトが表示される状態にしておくと、目的のページへ瞬時にアクセスできる。
設定方法は簡単だ。Google Chromeで新規タブを開き、画面右下にある鉛筆マーク(カーソルを置くと「このページをカスタマイズ」と表示される)をクリック。すると設定画面が立ち上がり、ここから「背景」「ショートカット」「色とテーマ」をカスタマイズできるようになる。
「ショートカット」をクリックし、ユーザーの選択したショートカットが表示される「カスタム ショートカット」か、よくアクセスするウェブサイトに基づいておすすめのショートカットが表示される「よくアクセスするサイト」のいずれかを選択し、「完了」をクリックしよう。
「カスタム ショートカット」を選んだ場合、追加したいショートカットがあれば、新規タブを開いたとき、画面下に表示される「+ショートカットを追加」をクリック。ページの名称とURLを追加し、「完了」をクリックすればOKだ。
自分にとって使いやすい方の設定を選び、必要なショートカットを適宜追加・入れ替えしながら使うのをおすすめしたい。
3.音声検索を使い、検索ワードの入力を時短化する
音声入力が一般化してから、私たちが文字を入力する手間は、格段に減ったのではないかと思う。
Google Chromeで何かを検索する際も、音声入力を使ってみてはどうだろうか。Google Chromeには音声検索という機能がある。
早速使ってみよう。Google Chromeを開き、新規タブを開いた後、画面中央にある「Google で検索または URL を入力」端にあるマイクのマークをクリック。
すると画面が切り替わり、大きなマイクと「お話しください」の文字が表示される。検索したいワードを明瞭に発音すると、ワードが自動的に入力され、瞬時に検索結果の画面へと遷移する。
この音声検索を使う際は、PC本体におけるマイクの設定を事前に確認しておく必要がある。併せて、Google Chrome上でマイクを使うには、「プライバシーとセキュリティ」→「サイトの設定」→「権限」→「マイク」を確認しておこう。「アクセスする前に確認する(推奨)」がオンになっているのが安心だ。
第3回に続く。