福井県は、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種に関する住民からの問い合わせに人工知能(AI)を活用するチャットボット「ObotAI」を活用。
24時間対応し、効率化できるという。3月16日、サービスを提供するObotAI(渋谷区)が発表した。
複数自治体での共同運用方式を採用し、ObotAIをベースに2020年4月から提供する「新型コロナワクチン接種対応チャットボット」を活用。
多数の自治体、厚生労働省などへの問い合わせ実績15万件から、400件以上のワクチンに関する質問データを抽出。傾向や分析を反映しているという。公的医療機関が発表するワクチン接種事業全体に関する共通のFAQ(よくある質問)と、予約の手順、会場といった自治体それぞれの独自FAQをハイブリッドに運用可能。
時間や曜日を問わず、住民に正確な情報を提供できるとしている。
ObotAIは、「LINE」「KAKAO」といったチャットやビジネスチャット、スマートスピーカーなどをインターフェースとして連携可能。
日本語のほか英語、中国語(繁体字、簡体字)、韓国語、タイ語、ロシア語の7言語に対応(福井県の場合はロシア語に非対応)。自然な会話を実現するという「Google Cloud Platform(GCP)」でチャットボットやチャットボットや対話型音声応答(IVR)機能を構築するための開発プラットフォーム「Dialogflow」をエンジンに採用しつつ、各言語のネイティブスタッフが外国語データをチューニング。機械翻訳でない、リアルな会話を実現できるという。
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履歴を確認できる専用のデータ管理ツールを用意。グラフで可視化し、ユーザーニーズの把握ができると説明している。
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活用する言語数に応じた料金体系を採用。1言語の場合、税別月額利用料10万円のほか、FAQ更新費用が3万円。そのほか初期費用20万円が必要。