筑波大附属病院、外国人患者とのやり取りに翻訳サービス「VoiceBiz」本格活用

藤代格 (編集部)

2020-06-22 06:45

 国立大学法人筑波大学附属病院(茨城県つくば市)は、6月から翻訳サービス「VoiceBiz」を採用。外国人患者とのコミュニケーションに活用しているという。6月17日、サービスを開発する凸版印刷(台東区)が発表した。

 外国人患者受入れ医療機関認証制度の認証を受けている筑波大学附属病院は、安全、安心に医療サービスを受けられる体制整備にむけてさまざまに取り組んでいるという。

 2019年8月からVoiceBizをトライアルで導入。言語の異なる患者への正しい療養説明、入院生活の補助など、医療従事者と外国人患者とのコミュニケーションに活用し、現場から翻訳性能、操作方法などの一定の評価を得たという。

 スマートフォン、タブレット端末にインストールし、IDとパスワードの入力で活用可能。容易に導入できる点も評価したという。医療機関で初の採用例になるとしている。

 VoiceBizは、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の翻訳エンジンを採用。深層学習を用いたニューラル機械翻訳(Neural Machine Translation:NMT)技術を活用し、音声は11言語、テキストは30言語を翻訳できるという。

対応言語(出典:凸版印刷)
対応言語(出典:凸版印刷)

 固有名詞、定型文が登録できるほか、翻訳結果をSNSやメールに展開できるコピー機能、フレーズを登録できるお気に入り機能などがあるとしている。

 iOS 10.3、Android 6以降に対応。税別標準価格は初期費用として10万円、月額利用料が1台あたり5000円。

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