Volkswagen(VW)によると、VWとAudiの顧客330万人超のデータが約2年にわたり、保護されていない状態となっていたという。米TechCrunchが入手したとして、米国時間6月11日に記事で公開した書簡の中で、VWはセキュリティの問題について報告している。データは、2014~2019年の間にVWやAudiと取引があった個人の情報で、2019年8月~2021年5月まで保護されていない状態のままとなっていたという。
提供:Tim Stevens/Roadshow
Volkswagenはデータ流出があったことを認めている。
広報担当者は声明の中で、「われわれは先頃、権限を持たない第三者が顧客と見込み顧客に関する限定的な個人情報をある販売業者から入手したことを確認した。Audi、Volkswagen、米国とカナダの一部の認定ディーラーは、デジタル販売やマーケティング活動でその販売業者と提携している」と述べた。「この件で、顧客と見込み顧客にご迷惑をおかけしたことを遺憾に思っている。これまで通り、疑わしい電子メールや、個人と自動車に関する情報を聞き出そうとするような連絡には注意してほしい」
書簡によると、マーケティング目的で使用されるデータには、名前と住所、電子メールアドレス、電話番号が含まれている。自動車購入時のローン審査に関連する、より機密性の高い情報が含まれている可能性もある。TechCrunchによると、米国とカナダでローン審査に関連する情報を含む顧客情報9万人分も流出した恐れがある。このデータの多くに運転免許証番号が含まれているほか、「ごく少数」の生年月日、社会保障番号などがあるという。
VWの声明には、「法律で義務付けられているかどうかに関係なく、影響を受けたすべての個人に直接通知している。機密情報に影響した約9万人の顧客には、無料の信用保護サービスを提供する」と書かれている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。