リコージャパンは、医療機器の管理支援サービス事業に参入した。第一弾として、Medikiki.comと協業して同社が提供するクラウド型医療機器管理システムを導入したほか、医療機器の基本点検サービスをワンストップで行う「リコー医療機器管理支援サービス」を提供した。
Medikiki.comのクラウド型医療機器管理システムMMS(Medikiki Management System)については、導入から初回の機器登録業務の代行までをサポートし、ヘルプデスクでツールに関する問い合わせにも対応する。リコージャパンのカスタマーエンジニアが対象医療機器の基本点検を現場で実施する。
基本点検は、医療現場で活用台数が多い5種の医療機器(輸液ポンプ、シリンジポンプ、経腸栄養ポンプ、生体情報モニター、人工呼吸器)を対象としており、今後順次対象機器を拡大する。それぞれの機器メーカーへの修理依頼の代行サービスなど、サービスメニューも拡充する予定。
医療現場では、臨床工学技士や医療機器の管理者が不足している現状があり、特に中小規模の医療機関では医療機器管理に関わる人材の確保が困難なケースが多い。働き方改革法の法規制により、医師が担当している業務の一部を他の医療従事者が実施するタスクシフトが進むことが予測され、今後はその他医療従事者(コメディカル)の業務負荷がさらに増大すると見込まれる。
リコージャパンでは全国300拠点を超える販売サービス網と、ビジネスパートナーとの連携により、医療機関のIT環境の構築から運用保守までをワンストップで支援する。電子カルテ用プリンターや健康保険資格に関するオンライン資格確認システムの提供など、医療分野におけるオフィス業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)も支援する。
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