LayerXは6月6日、同社法人カード「バクラクビジネスカード」のアップデートを発表した。
法人カード(コーポレートカード)を利用した際、証憑の回収・稟議情報の確認・仕訳といった後続業務が発生する。一方、法人カード利用の場合、従業員は、立替精算と異なり自身の持ち出しがないため、利用後の業務を行うためのモチベーションが低い傾向にあるとLayerXは述べる。
その結果、必要書類が期日になっても提出されなかったり、忙しい時期にまとめて提出されたりといったことがあるという。同社調査でも、領収書などの証憑の回収は、経理部門にとって法人カード処理において「最も心理的負担がかかる業務」であることが分かっている。
今回のアップデートでは、このような問題を解決するため、カード利用者の申請手続きを容易にし、経理部門の業務負担を減らす機能を追加したとLayerXは説明する。
「メール/Slack通知機能」は、カード利用時に決済情報をメールやSlackで通知する。カード利用者は、記載されているリンクをクリックして利用報告フォームに移動し、領収書の写真やデータをアップロードできる。
「iOS」「Android」版のスマートフォンアプリが「申請・承認機能」に対応した。会食でのカード決済という場合でも、メールやSlackからアプリを起動できるので、領収書の写真を撮って申請するだけで、カード利用の手続きを完了できる。また経理や上長といった承認者もアプリから承認できる。
「自動リマインダ機能」は、領収書を提出していないカード利用者に対して、自動で通知する。提出が不要なカード明細は、提出不要のステータスを付与し、リマインダ対象から除外することもできる。
「誤申請防止機能」は、法人カードの支払いであると推測されるものを検知し、申請・承認時に通知する。同機能の利用には「バクラク経費精算」の契約が必要になる。