ぬるぽワーム

用語の解説

ぬるぽワームとは

(Antinny.A)
ぬるぽワームとは、コンピュータワームの一種で、ファイル共有ソフト「Winny」で形成されたP2P(Peer to Peer)のネットワークを通じて感染を広げた、トロイの木馬タイプのワームの通称である。
正式には「Antinny.A」と呼ばれている。 ぬるぽワームはWindowsを対象として感染する。 実行ファイルの形式になっており、それがぬるぽワームであると知らずに実行すると、偽装としてフォルダの実行エラーを知らせるエラーメッセージを出力しながら、実際には感染活動を成功させる。 Winnyのファイルリストから名称をコピーして自らをWinnyのアップロードフォルダに置き、他のWinnyユーザーにダウンロードされる状態にする。 これによってネットワーク上に広範に感染することに成功した。 ぬるぽワームは、PCをクラッシュさせるような感染被害は比較的軽微だが、PC内の情報を外部に流出させるという挙動をとり、むしろ社会的に重大な被害をもたらした。 とりわけ、一部の官公庁や大企業では、私物のパソコンで保存されていた機密情報がWinnyを通じて暴露され、社会問題にもなった。 2003年から2004年にかけてのことである。 ぬるぽワームの名称は、win.iniのセクションに「ぬるぽ」セクションを書き込むことに由来する。 「ぬるぽ」とは、プログラミングにおいて遭遇する例外「NullPointerException」(Nullポインター例外)の俗称である。

用語解説出典   powered by. Weblio

CNET Japan

ZDNET Japan クイックポール

マイナンバーカードの利用状況を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]