サーバ仮想化のメリットを最大化したければ「バックアップ」環境の再検討を - (page 3)

2014-11-17 13:00

[PR]サーバ仮想化は、企業が情報システムを構築するための要素技術として一般的なものになった。サーバ集約やプライベートクラウドといった形で、システム基盤の再構成を進めている企業も多いことだろう。そうした環境から得られるメリットを最大化したいと考えているなら、改めて「バックアップ」の環境についても再検討してみるべきだ。その理由を、EMCジャパン、DPA事業本部システムズエンジニアリング部シニアシステムズエンジニアの吉田慎次氏に聞いた。

VDPAと「Data Domain」の組み合わせがバックアップ環境を進化させる

 EMCでは、仮想化環境において数テラバイト単位のバックアップ対象を持つ中堅中小規模企業や大規模企業の部門レベルから導入が可能で、将来的な拡張性にも優れたソリューションとして、「VDPA」と、同社のバックアップストレージ製品「EMC Data Domain」との組み合わせによるバックアップ環境の構築を推奨している。

 「VDPAとData Domainとの組み合わせにより、通常のデータストア以外に、バックアップターゲットとして唯一Data Domainが利用でき、また複数のVDPA間での重複排除が実現できます。Data Domainのオプションである『DD Boost』を利用することで、(VDPAとの組み合わせでは必須)VDP/VDPAと同じようにネットワークの帯域消費を抑えた状態でのバックアップが可能となっています。」(吉田氏)

 「DD Boost」は、本来Data Domainが行う重複排除プロセスの一部をバックアップサーバ側やバックアップ対象システム側にも分散し、バックアップの高速化とITリソースの効率的な利用を実現するためのソフトウェアオプションである。EMCによれば、DD Boostによって、バックアップのパフォーマンスを最大で50%高速化でき、ネットワークに与える影響を80~99%削減できるとしている。


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 DD Boostは、VDPAだけでなく他のベンダーが提供しているバックアップソフトウェアや、Oracle Database、IBM DB2、Microsoft SQL Server、SAPといった広範なエンタープライズアプリケーションをサポートしている。Data DomainとDD Boostを、VDPAと共に活用することで、仮想環境と物理環境、幅広いアプリケーションを対象としたバックアップを統合することが可能になる。また最近のData Domain OSでは、Secure Multi-Tenancy機能を備えているので、各システムや部門毎にセキュリティを保った状態で1台のData Domainを共有することも可能となっている。これによりバックアップのプライベートクラウド化を視野に入れている企業も出始めている。


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 なお、VDP/VDPAが持っている重複排除技術は、同じくEMCの「Avamar 7」をベースとしたものとなっており、その点でもEMCのバックアップソリューションとの親和性が高い点は見逃せないポイントだ。Avamarの管理インターフェースは、vSphereの標準管理コンソールである「vSphere Web Client」に統合できる。これによって、管理作業の負荷を増大させることなく、より柔軟で拡張性の高いバックアップ環境を実現することができるのだ。

インフォメーション


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EMCのバックアップは、どれだけ経営に「効く」のか?ストレージを柱としたコスト削減の内訳をIDCが解説!

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