2009年東京にてアジア初の大規模なLinuxカーネル開発者会議 「Kernel Summit」および「Tokyo Linux Symposium」を開催

「LinuxCon」の新設などLinux Foundation の2009年の主要イベントを発表

The Linux Foundation

2008-10-07 10:00

Linuxの成長加速に取り組むグローバルな非営利団体であるThe Linux Foundation (略称:LF)は、日本およびアジア地域におけるLinux開発者の増加、およびLinux利用の広がりを受け、Linuxカーネルの主要開発者会議である「Kernel Summit」 を、2009年10月に東京で開催することを正式に発表いたしました。北米以外では2007年の英国開催に次ぐ開催となります。同時に、日本で定期開催している「Linux Foundation Japan Symposium」を拡大し、公開技術カンファレンス「Linux Foundation Tokyo Linux Symposium」を開催し、Linuxカーネルの主要開発者とアジア地域の開発者が技術的な議論をする場を提供します。
また、新しい年次イベントとしてテクニカル・カンファレンス「LinuxCon」を2009年9月に米国オレゴン州で開催します。さらに、「Linux Foundation Collaboration Summit」を、2009年4月に米国サンフランシスコにて、「CE Linux Forum (CELF) Embedded Linux Conference」、および、「Linux Storage and Filesystem Workshop」と同時開催することを予定しています。LFは今後も、エンタープライズ、組み込み市場をはじめとして、Linuxプラットフォームの様々なテーマで、充実したイベントを各地で実施していきます。


◆ 「第9回 Kernel Summit」 と
  「Linux Foundation Tokyo Linux Symposium」について
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「Kernel Summit」は、Linux カーネル開発の中心人物であり、Linux Foundation の Fellow でもある、Linus Torvalds 氏をはじめ、Linuxカーネルの主要な開発者が結集し、開発の課題や今後の方向性について議論する招待制の会議です。「Kernel Summit」は、2006年までは、毎年カナダのオタワで開催されていましたが、昨年から各国を巡回することになり、2007年は英国ケンブリッジ、2008年(9月)は米国ポートランドにて開催されました。第9回目となる来年は、英語圏以外からもより多く開発者が開発コミュニティへ参画できるようにすることを目指し、東京での開催が決定されました。

この第9回「Kernel Summit」に世界のLinuxカーネル開発者が結集する機会を活かし、「Linux Foundation Tokyo Linux Symposium」を同時開催します。LFは、”Bridges to Communities” (開発コミュニティへの橋渡し)を目標に掲げ、日本のソフトウェア技術者が、Linux/OSS技術の最新動向を入手し、また、オープンソースの開発リーダーと対面で情報交換できる機会を提供するために、「Linux Foundation Japan Symposium」を開催してきました。2006年6月から年3回のペースで開催し、過去8回の延べ参加者人数は約1200人にのぼります。
来年の「Tokyo Linux Symposium」は、この「Japan Symposium」を発展拡大したもので、Linuxカーネル開発者などの基調講演、招待講演、論文審査を経た発表、チュートリアルなどを含むイベントとする計画で、日本、および、アジア地域のLinux/OSS開発への参画を加速させることを目的としています。

LFのJapan Directorである工内 隆は、東京での「Kernel Summit」開催に関して、次のようにコメントしています。
「昨今、わが国におけるLinux利用は、サーバー、組み込み機器、携帯電話、デスクトップ等、産業、社会の必需品として広く浸透し、その広範な利用振りは、世界的に見ても先行しております。このような中、2009年度のKernel Summit開催地として日本が選ばれたことを大変嬉しく思っています。また、Kernel Summitに引き続き、世界のLinux開発コミュニティのトップメンテナーが集結するこの機会を捉え、日本、およびアジアのLinux開発者、Linux活用企業の皆様方と協力して、Tokyo Linux Symposiumも開催しますので、Linuxに関連する多くの技術者、研究開発者のご参加をお願いいたします。」



◆ 「LinuxCon」について
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「LinuxCon」は、オープンソースの精神にのっとり、「コミュニティによるコミュニティのための」(for the community, by the community)新しいテクニカル・カンファレンスです。第1回目は、2009年9月、北米におけるオープンソースのメッカといわれるオレゴン州ポートランドで開催し、「Linux Plumbers Conference(LPC)」と同時開催します。「LinuxCon」は、論文発表による技術セッション、チュートリアル、基調講演、デモなどで構成され、また、モバイル、デスクトップ、組み込みなどのテーマに特化した「ミニサミット」も予定しています。



◆ 「Collaboration Summit」について
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「Linux Foundation Collaboration Summit」は定例のイベントであり、第3回目の開催は、2009年4月8日~10日にLFの本拠地である米国サンフランシスコで予定しており 、「CELF Embedded Linux Conference」、および、「Linux Storage and Filesystem Workshop」との同時開催となります。これらの関連する団体と同時開催を実施することにより、関係者のより一層の連携や議論の深化を期待しています。


※LinuxFoundationのイベント情報は以下でご覧いただけます。
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※「Linux Foundation Japan Symposium」の開催実績を以下でご覧いただけます。
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■The Linux Foundationについて
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The Linux Foundationは、Linuxの成長促進に取り組む非営利のコンソーシアムです。2007年の設立以来、Linux開発者であるLinus Torvaldsの活動を支援し、Linuxならびにオープンソース関連の主要企業に支援されています。The Linux Foundationは、Linuxの普及促進、保護、ならびに標準化に取り組み、Linuxがクローズドなプラットフォームに対抗するのに必要とされる統合されたリソースとサービスを提供します。日本のNEC、日立製作所、富士通の各社はLFの設立メンバです。
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