正しい時刻が設定されていると、システムは適切な通信を行うことができ、ユーザーはタスクを期限までに完了することができる。「Linux」には、システムの時刻を管理するためのコマンドがいくつかある。
本記事で紹介するコマンド群はそれぞれ目的が異なるが、すべて時刻に関連している。読者の皆さんがこれらのコマンドを使用することはないかもしれないが、知っておいて損はない。Linuxを単なるデスクトップOS以上のものとして使おうと思っている人にとっては、特にそうだ。
Linuxで時刻を操作するために知っておく必要のあるコマンドは、以下の通りだ。
1. date
dateを使用すると、Linuxマシンのシステムの現在時刻を表示したり、設定したりできる。dateコマンドを引数なしで実行すると、日付が以下の形式で出力される。
Mon Jul 15 08:53:41 AM EDT 2024
このコマンドを使用して、時刻と日付を設定することも可能だ。そうしたコマンドの構文は以下のようになる。
sudo date -s "15 July 2024 08:53:00"
以下のように日付だけを設定することもできる。
date +%Y%m%d -s "20240715"
以下のように時刻を設定することも可能だ。
date +%T -s "08:53:00"
2. timedatectl
timedatectlコマンドを使えば、Linuxマシンが正しいタイムゾーンに設定されているか確認できる。時刻を設定することも可能だ。LinuxデスクトップやLinuxサーバーの現在時刻が(数時間)ずれている場合は、タイムゾーンが誤って設定されている可能性がある。
timedatectlを使ってタイムゾーンを設定するのはそれほど難しくないが、自分のタイムゾーンを知っている必要がある。例えば、「America/New_York」(アメリカ/ニューヨーク)、「America/Toronto」(アメリカ/トロント)、「America/Kentucky/Louisville」(アメリカ/ケンタッキー/ルイビル)などのタイムゾーンがある。使用可能なタイムゾーンを確認するには、以下のコマンドを実行する。
timedatectl list-timezones
自分タイムゾーンが分かったら、以下のようなコマンドを実行する。
sudo timedatectl set-timezone America/Kentucky/Louisville
以下のコマンドで、日付と時刻を設定することもできる。
timedatectl set-time 'YYYY-MM-DD HH:MM:SS'