MicrosoftはOfficeに付属するオンラインストレージおよびコラボレーション・サービスの「Office Live Workspace」を今年末までにベータ版から最終版に移行する準備を進めている。
Microsoft関係者は米国時間9月3日、1週間前の時点で、Office Live Workspaceのパブリックベータ版は100万の顧客によりダウンロードされたと述べた。Microsoftはパブリックベータを6カ月前にリリースしている。
Microsoftの目標は、Office Live Workspaceの最終版――Microsoftが持つ製品のなかで、最もGoogle Docsに類似したものである――を2008年にリリースすることであるとOffice Live WorkspaceとOffice Consumer and Small Businessの製品管理ディレクターを務めるKirk Gregersen氏は述べた。同氏はMicrosoftがOffice Live Workspaceで現在11言語をサポートしているが、同サービスからベータ版のタグを取り除く前に、この数をOfficeでサポートしている37言語に近づかせたいと指摘した。
Gregersen氏によると、テスターがOffice Live Workspaceを何に使い、何に使っていないかについて、Microsoftは驚いているという。当初Microsoftは、多くのユーザー、とりわけ学生が本サービスをOffice文書に遠隔アクセスするために利用すると考えていた。しかしむしろユーザーはOffice Live Workspaceを単一の文書に対するコラボレーションまたはチームによるアクセスのために利用する傾向がみられた。
(Microsoft関係者は引き続きこの使用パターンを、同社がOfficeのウェブバージョンをリリースしなかった理由を説明するために引用している。ユーザーは本当に大きなテキストファイル、スプレッドシート、そしてプレゼンテーションをPC上ではなく「ウェブ上で」作成したいだろうか?Microsoftは「ノー」だという。そして筆者も同感だ。以前にも述べたとおり、ユーザーがGoogle Docsを選んでいるのは、Officeの値段が高すぎると感じているからであり、クラウド上で文書を作成したいからではないと思っている。)
念のため、Office Live WorkspaceはMicrosoft Officeのウェブ版ではない。これはOfficeの付属物である。本サービスはPC、キオスク、その他のウェブアクセスポイントから、Officeがインストールされているか否かにかかわらず、利用することができる。(技術的に必要なものはInternet ExplorerかFirefoxのブラウザだけである。)Office Live Workspaceには「Web Notes」と呼ばれる初歩的なワードプロセッサ、「Web Lists」と呼ばれる(少なくとも今のところは)計算をしない「スプレッドシート」、そして自分が作成した文書と他者が作成したが許可を与えられた文書の両方にアクセス、閲覧、コメントできる機能が含まれている。
最近ではMicrosoftは、Office Live Workspaceのベータ版を8月に更新し、当時ユーザーが提案した新しい機能をいくつか追加した。これにはマルチファイルアップロードやアクティビティウィンドウ枠のビューが含まれている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ