富士通はBlue Lab、Personeticsと共同で、パーソナライズドバンキングサービス「Personetics Engage」に関する実証実験を開始すると発表した。
「Personetics Engage」はPersoneticsのソリューション。個人金融資産の変動・予兆の検知や個人金融資産状況に関するパーソナライズされたアドバイスを利用者ごとに適時的確な内容で配信する。現在20行以上の欧米大手銀行で導入実績を持ち、スマートフォンやPCを利用した銀行のデジタルチャネルを中心に5000万人以上が利用している。同ソリューションは、金融業界に特化したノウハウを生かした複合的な人工知能(AI)技術を活用し、ユーザープロファイリング、金融行動パターン認識、レコメンデーション最適化、キャッシュフロー予測などを行う。
今回の実証実験は日本の金融機関とデータを活用し、Personetics Engageが生成するアラートやアドバイスなどのインサイトの内容について、日本市場における導入効果を測定するのが目的。個人資産管理サービスや企業向けの金融インフラサービスを提供しているマネーツリーの協力のもとに実施する。Blue labや富士通の社員を中心に約300人が対象となり、被験者の口座情報、入出金予定、入出金実績、クレジットカード明細に基づくキャッシュフローをモニタリングし、被験者一人ひとりに適切なレコメンドを配信する。実証の期間は2019年2月28日までを予定している。