ガートナー ジャパンは、世界89カ国の主要業種に属する3000人の最高情報責任者(CIO)を対象にした調査結果を発表した。
これによると、回答者の49%が「自社のビジネスモデルを変革済み」または「変革中である」と回答している。また、デジタル化への取り組みを拡大させたと回答したCIOは世界全体で33%に達し、2017年の前回調査の17%から増加している。
IT予算については、回答者は2019年にIT予算が2.9%増えると予測している。前回調査では平均で3%増えると予測されており、若干減ったとはいえ、ほとんど変化はない。2019年の予算についても最大の増加率を予測している地域は、アジア太平洋で3.5%の増加を予測している。この数字は、2018年の予測であった5.1%の増加からは大幅に下がっている。また、欧州・中東・アフリカは3.3%、北米は2.4%と、どちらも増加が見込まれている。
さらに、「どのテクノロジが最も破壊的になると思うか」という質問に対しては、人工知能(AI)を挙げる回答数が最多となり、データとアナリティクスは第2位に後退した。先進企業がAIを挙げた割合も、前回調査時の7%から40%へと急上昇している。
導入状況では、AIの導入率はサイバーセキュリティ(88%)に次いで第2位で、回答者の37%がAIテクノロジを「導入済み」または「近い将来の導入を計画中」と答えている。