Computer Associates International (CA)は米国時間5日、セキュリティとシステム管理ビジネスからより多くの利益を得ることを目的とした組織変更を行うと発表した。
2月にCAのCEOに就任した元IBM幹部John Swainsonは、社員宛てのメモとウェブキャストを通じて、変更後の組織を従業員に発表する予定だ。
新組織には、各事業部長の責任範囲を拡大する点、成長が著しい事業部をそのほかの製品領域から分離する点が含まれている。分離される事業部として、システム管理とセキュリティを担当する事業部が挙げられている。また、CAは、代理店販売の強化、中規模企業および消費者向け販売の効率化を目標に掲げている。
Swainsonは、部分的にすでに開始されている今回の組織変更について、収入と利益の増加が見込まれる領域に社員などのリソースを集中させることが目的と語った。全社員に宛てたメモでは、これらの領域では他社の参入が増加し、競争が激化しているとSwainsonは述べた。
Swainsonは、システム管理とセキュリティが「細分化された市場であり、他社との差別化や区別を望むなら、シェア8%しかない1位の座を他社と分け合っている場合ではない」と語った。
CAにある5つの事業部の部長は、マーケティングや開発と共に、事業部の業績について責任を負うことになる。これまで事業部長レベルでの責任範囲は開発についてまでで、専任の営業スタッフを抱えていなかった。
3月にCAに加わったNovell元CTOのAlan Nugentは、CAのシニアバイスプレジデントおよびEnterprise Systems Management部門のゼネラルマネージャへの就任が予定されている。セキュリティマネジメント部門は、Toby Weissが担当する。
新たに設置された事業部としては、より洗練されたアプリケーション性能トラッキングのためのBusiness Service Optimization部門、CAのインフラ管理製品Unicenterとの連携が増すことになるStorage Management部門、そしてCA Products Group部門の3事業部がある。
CA Products Groupは、メインフレーム用データベースなど成熟した製品を担当する。ここで扱われる製品は、CAの中心的な製品とは異なり、急速な成長は見込めない。
Swainsonは、セキュリティやシステム管理だけでなく、ビジネスサービスオプティマイゼーション領域の技術買収を目指すつもりであると語った。また、これらの領域では、社内開発への投資も利益につながると述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ