Sun Microsystemsが、今後登場する2つのサーバ製品の優先順位を入れ替え、より先進的なNiagaraプロセッサを搭載したシステムを先に出すことになりそうだ。
Niagara搭載サーバの出荷は、Sunにとって大きなメリットがある。同社ではSparcプロセッサに競争力を持たせ続ける方法を模索しているが、スケジュール通りに新プロセッサを投入することが困難になっている。だが、Niagaraのスケジュールを前倒しすれば、どちらかというとこれまでのプロセッサに近いUltraSparc IIIi+チップの出荷が遅れることにもつながる。
「IIIi+より先にNiagaraをリリースするかもしれない」と、SunのAndy Ingram(Sparcサーバ担当マーケティング・バイスプレジデント)は米国時間27日に行われたインタビューで語った。「Niagaraを前倒しして市場に投入すれば、われわれにとっても、顧客にとっても、さらに大きなメリットがあると思う」(Ingram)
Niagaraを優先すれば、Sunの売上も増加するはずだと、Insight64のアナリストNathan Brookwoodは言う。「SunがNiagaraのスケジュールを前倒しして、今年度内に出荷できれば、同社にとって非常に大きなプラスになるだろう」(Brookwood)
「まず、同社がNiagaraの開発プログラムできちんと進めてきたことが、それで証明される。さらに、顧客も同チップ搭載システムの評価が可能になる。NiagaraがSunの主張する通りの 性能を発揮するようなら、非常に高性能で消費電力がかなり少ないシステムができることになる。そうしたシステムなら、新たな顧客をSparcチップに惹きつけられる」(Brookwood)
Niagara搭載サーバは2006年に登場する予定だが、Ingramはユーザーが現在すでにプロトタイプを手にしている状態で、出荷時期を前倒しすることも可能だと述べている。「最新版は、われわれが製品を発表する2006年初頭に登場する。それは、われわれがいままで出してきたどのプロセッサよりも優れたものとなる」(Ingram)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ