CTOは5月10日、ハードディスクなどの記録ドライブを内蔵しないため情報漏えい/セキュリティ対策がとりやすいネットワーク端末「Thinクライアント」8モデルと、イーサネット経由でThinクライアントを管理するサーバシステム「Disk Image Distribution(DID)システム」を発表した。
Thinクライアントは、DIDシステムと組み合わせて運用する。サーバからOSやアプリケーション、デバイスドライバ、設定情報をイメージファイルとして受け取り、システムおよびアプリケーションを動作させる。データはクライアントに保存できないので、クライアントの紛失/盗難時にもデータ流出は起こらない。
データの集中管理が可能なため、運用コストを大幅に下げられるという。さらに、どのクライアントからでも同じシステムイメージが呼び出せることから、作業場所が制限されず、利便性が向上する。
クライアントとしては、企業/教育機関/公共施設向け「TI252LH」「TI252LHO」「TI252LX」、ホテル/宿泊施設向け「UB252LH」「UB252LHO」「UB252LX」、インターネットカフェ向け「UB531LH66」「UB532LH66GT」の計8モデルを用意する。サーバは、単体の「DID Server」と、ディスクアレイ付きモデル「DID Server with NON-STOP S-ATA DISK ARRAY」がある。
価格はいずれもオープン。同社では「企業、教育機関、公共施設やホテル、インターネットカフェなど、同一施設内で大量のPC端末を管理する必要のある環境に対し、コスト低減の訴求を通して拡販を目指す」としている。