コンピュータ・アソシエイツ、次期「Unicenter」のテストを間もなく開始へ

Martin LaMonica (CNET News.com)

2005-06-02 12:41

 Computer Associates Internationalが、サードパーティ企業によるアドオン開発を促進するため、システム管理ソフトウェア「Unicenter」の改良に取り組んでいる。

 CAのUnicenterビジネス部門ゼネラルマネージャ兼シニアバイスプレジデントAlan Nugentによると、同社は「Unicenter 11」のテストプログラムを6月にも開始するという。同製品の正式リリースは、今秋が予定されている。Nugentはまた、CAはUnicenterの中小企業向けエディションの開発も検討しているとも述べた。

 Unicenterや、IBMおよびHewlett-Packard、BMC SoftwareといったCAの競合企業が提供している同類の製品は、企業ネットワーク上のデバイスやアプリケーションの動作を追跡し、問題発生時にフラグを立てて、システム管理者がそれらをチェックできるようにするものだ。

 CAは、Unicenter 11とともに、XML形式でデータをやりとりするためのプログラミングインターフェースの完全なリストを公開する。これにより、開発者は、Unicenterと、そのほかの管理情報を容易に連携させることが可能になる。例えば、アプリケーションのトランザクションを監視するソフトウェアを販売している企業であれば、Unicenterのコンソールにトランザクションデータをフィードするアドオンを作成することができるという。

 Nugentは、「以前のUnicenterのアーキテクチャは、これとは異なっていた。(パートナーとともに)作業して、彼らが内部を把握できるようにしてあげることが課題だった。一方、Unicenter 11では、あらゆるインターフェースの可視化が図られている」と述べている。

 可視性が増したことで、異なる機器が混在する環境を持つユーザーでも、管理情報を統合するためのカスタムスクリプトを記述しなくて済むようになると、Nugentは付け加えた。

 すでに報じられたとおり、Unicenter 11には、CAが「フェデレーテッド・データモデル」と呼ぶストレージメカニズムが組み込まれている。「Management Database(MDB)」と称されるこのデータベースには、ストレージデバイスからアプリケーションサーバまで、さまざまな管理対象機器の設定情報が格納される。

 管理ツールを簡素化し、何台のPCおよびサーバがネットワークに接続されているのか、あるいは、どのサーバに最近パッチが適用されたかなどを管理しなければならないIT部門を支援するのが、MDBの目的である。

 ほかにも、Unicenter 11ではメインマネジメントコンソール用のインターフェースが改良され、ウェブブラウザを介して業界標準の「ポートレット」を利用し、情報を表示させられるようになるという。また、多様なデバイスの管理や、ネットワークに接続されているコンポーネントの持続的な監視も可能になると、Nugentは話している。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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