Aruba Wireless Networksが、これまでCisco Systems製品を利用していたMicrosoftへ、Wi-Fi関連機器を大量納入する契約を勝ち取った。
Microsoftは、6年間使用してきたCisco製無線機器に代えて、Aruba製の無線スイッチおよび約5000台のWi-Fiアクセスポイントを導入しようとしている。Arubaは米国時間13日に、この件を発表する予定だ。
今回のMicrosoftの無線アクセスポイント設置計画は、この種のプロジェクトとしては世界最大規模となると見られている。同社では今後、世界の60を超える国々で毎日2万5000人以上のユーザーが、同時に無線アクセスを利用可能になる。Microsoftは、無線装置を277の建物に設置するが、これにより総面積1700万平方フィート以上のエリアで無線アクセスが可能になる。
今回の契約の金銭的条件は明らかにされていない。
Aruba製Wi-Fi機器は、無線アクセスポイントを集中管理するためのもので、管理を要する無線LAN装置の数を大幅に削減できる。また、Aruba によると、MicrosoftはAruba製の新しいインフラを利用することで、VoW(voice-over-wireless)、ゲストサービス、無線セキュリティ、無線ロケーションサービス向けにそれぞれ別々にオーバーレイネットワークを設置する必要がなくなるという。
Microsoftは1999年から一貫してCisco製の無線機器を使用してきた。同社は、Ciscoが1999年におよそ7億9900万ドルで買収したAironet Wireless Communicationsの技術をベースに開発されたCiscoの旧型製品をテストし、さらにCiscoが最近4億5000万ドルで買収したAirespaceの新型無線製品もテストした。しかし、Microsoftがモバイル無線機器の唯一の仕入先として最終的に選んだのはArubaだった、とArubaのCEO、Don LeBeauは説明している。
Le「テストはおよそ6カ月間続き、内容も非常に厳格だった」とBeauは述べ、さらに「(Microsoftが)われわれを選んだ根拠は、われわれの技術の強さにある。Microsoftの決断により、われわれの技術力の高さが証明された」と付け加えた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ