ニイウスは6月30日、スーパーコンピュータ「Blue Gene」の小型システムをIBMからOEMで供給をうけ、日本市場で商業用に販売を開始することを発表した。
今回販売が開始される「NIWSGene/S Turbo」は128個のプロセッサを搭載し、処理性能は0.7TeraFlops/秒(1秒間に0.7兆回の計算能力)。発熱を抑えた空冷設計なので通常のオフィスに設置することも可能だ。商業利用を目的としており、既存の業務処理システムに付加して使用できるように設計されている。
このシステムはニイウスとIBM Corporationによる過去1年間の共同研究の結果で、ハードウェアと基本的なソフトウェアは米国IBMのロチェスター工場で設計製造され、ミドルウェアはニイウスが開発する。
このシステムの市場は、金融機関の総合リスク分析システムや各種シミュレーションシステム、大量顧客データの分析システムなどをはじめ3年間で3000億円と予想されている。
OEMにより向こう3年間IBMよりニイウスに供給され、日本市場に限定して販売される。同社はこのシステムを2年間の独占販売権を得て販売する。価格は1システム約9000万円、保守は初年度から年間1000万円を予定しているという。