IEの脆弱性を突くエクスプロイトコード出まわる

Dawn Kawamoto(CNET News.com)

2005-07-04 10:03

 Internet Explorer(以下、IE)の脆弱性を悪用する方法を示すために、あるセキュリティ調査会社が実際に動作するエクスプロイトコードを公開したことを受け、Microsoftはこの脆弱性に関する勧告を公表した。

 SEC Consultが発見したこの脆弱性は、攻撃者がIEを予期せず終了させたり、任意のコードを実行することを可能にするもので、Windows 2000のService Pack 1、3、4、ならびにWindows XPのService Pack 1および2上で動作するIE 6.0が影響を受ける。

 「Microsoftでは現在、IEに影響を与える脆弱性について新たに公開されたレポートに関する調査を進めている。報告された脆弱性の利用を試みる攻撃も、顧客への影響も、現時点でははまだ報告はない。しかし、われわれはこのレポートに関する調査を全力で進めている」と同社は米国時間6月30日に公表した勧告のなかで述べている。

 この欠陥を修正するパッチはまだ公開されていない。同社はIEユーザーに対し、暫定措置として、ActiveXを動作させる前にインターネットやローカルイントラネットのセキュリティゾーン設定を「高」に設定するように呼びかけている。

 この警告は、Microsoftが先ごろ開始したプログラムの一環として出されたものだが、このプログラムではセキュリティ問題に関する報告を認め、修正が用意されるまでの回避策を提供している。

 Microsoftでは、2週間前に複数のセキュリティパッチを公開したばかりだった。これらのパッチは、いずれも「緊急」レベルの欠陥に対処するもので、リモートからのコード実行を可能にする脆弱性を修正していた。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    「2024年版脅威ハンティングレポート」より—アジアでサイバー攻撃の標的になりやすい業界とは?

  4. ビジネスアプリケーション

    Microsoft 365で全てを完結しない選択、サイボウズが提示するGaroonとの連携による効果

  5. セキュリティ

    生成AIを利用した標的型攻撃とはどのようなものなのか?実態を明らかにして効果的な対策を考える

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]