富士通、2008年登場の「Sparc64 VI+」チップは4コア、2.7GHz動作に

Stephen Shankland(CNET News.com) 2005年10月27日 14時41分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 カリフォルニア州サンノゼ発--富士通は米国時間25日、2008年に出荷予定の「Sparc64 VI+」プロセッサ(開発コード名「Jupiter」)について説明を行った。それによると、同チップは4つのコアを持ち、少なくとも2.7GHzで動作することになるという。

 同プロセッサは、65ナノメートル(nm)の製造プロセスで生産されると、富士通のエンタープライズサーバ開発統括部課長の丸山拓巳氏が、当地で開催されているFall Processor Forumで述べた。これが事実だとすると、同プロセッサの表面サイズは約460平方ミリメートルと、いくぶん大きいサイズとなる。

 富士通のSparc64ファミリは、同社がメインフレームから得た経験に基づいた高い性能と信頼性を持つすばらしいプロセッサ製品ラインではある。しかし、同社のコア市場である日本以外で広くは用いられていなかった。このような状況が変化したのは、富士通が米Sun Microsystemsとの提携を発表した2004年である。Sunは自身のUltraSparc V計画を白紙に戻し、Advanced Processor Line(APL)と呼ばれる共同設計のサーバを開発する戦略へと移行した。APLでは、富士通のSparc64プロセッサが用いられる。

 Sun、富士通、IBM、そしてIntelでは、自身のハイエンドプロセッサで可能な限りの高い性能を実現しようと競争を繰り広げている。APLの提携スタートは2006年末で、ここではOlympus(開発コード名)と呼ばれる富士通のデュアルコアプロセッサ「Sparc64 VI」が用いられる。

 「次世代製品のOlympusはすでに『テープアウト』の状態にあり、動作可能なプロセッサを用意している」と同氏は述べる。プロセッサのテープアウトとはつまり、プロセッサの設計は完了し、製造段階に移行しているということだ。

 Sparc64 VIとVI+では同一バスを採用し、システムの残りのコンポーネント同士を接続する。これにより、新型プロセッサをそのまま旧型システムで使用することが可能になる。「バス上には十分なメモリ転送帯域が確保されており、4コアプロセッサまで収容可能だ」と同氏は説明した。

 APLでは、Sparc64 VI+ならびにSparc64 VIの両方を搭載したサーバが対象になっていると、SunのチーフプロセッサアーキテクトのMarc Tremblayは述べている。

 Sparc64 VIと同様に、VI+のそれぞれのコアは、スレッドと呼ばれる2つの命令シーケンスを同時実行できる。富士通ではこのマルチスレッド技術を「VMT(Vertical Multi-Threading)」と呼んでいる。「VMTにより性能が20%ほど向上するだろう」と丸山氏は述べる。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連キーワード
クラウド基盤

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
ハードから読み解くITトレンド放談
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
研究現場から見たAI
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
内製化とユーザー体験の関係
米ZDNet編集長Larryの独り言
今週の明言
「プロジェクトマネジメント」の解き方
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
Fintechの正体
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
情報通信技術の新しい使い方
三国大洋のスクラップブック
大河原克行のエンプラ徒然
コミュニケーション
情報系システム最適化
モバイル
通信のゆくえを追う
セキュリティ
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
セキュリティの論点
ネットワークセキュリティ
スペシャル
Gartner Symposium
企業決算
ソフトウェア開発パラダイムの進化
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
CSIRT座談会--バンダイナムコや大成建設、DeNAに聞く
創造的破壊を--次世代SIer座談会
「SD-WAN」の現在
展望2017
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
さとうなおきの「週刊Azureなう」
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
中国ビジネス四方山話
より賢く活用するためのOSS最新動向
「Windows 10」法人導入の手引き
Windows Server 2003サポート終了へ秒読み
米株式動向
実践ビッグデータ
日本株展望
ベトナムでビジネス
アジアのIT
10の事情
エンタープライズトレンド
クラウドと仮想化