日本オラクル(新宅正明社長)とリスクコンサルティングのプロティビティジャパン(神林比洋雄社長)は、協業し、日本版SOX法への対応に向け、企業の内部統制環境を強化する支援サービスを4月に開始する。
新サービスは、すでに実施されている米国のSOX法対策でプロティビティジャパンが持つ内部統制構築評価支援のノウハウと同じく米国を中心に豊富な導入実績のある日本オラクルの関連ツールを融合させた。「内部統制環境の効率的な管理機能」「内部統制の効率的な社員教育ツール」「日本語版の内部統制文書化テンプレート」で構成する。
「内部統制の管理機能」ではオラクルの内部統制ツール「Oracle Internal Controls Manager(Oracle ICM)」で、関連文書の管理を効率化し、継続的な内部統制評価の記録を保存や、毎期の財務諸表認証に必要な一連の情報を包括的に提供する。
一方、「社員教育ツール」では、プロティビティジャパンの内部統制教育メニュー「Pro-i」をオラクルのeラーニングツール「Oracle Learning Management」に組み込み、遠隔地まで含めた効率的な社員教育と受講管理を行う環境を整備できるようにする。
「日本語版の文書化テンプレート」については、プロティビティジャパンが開発した日本語版危機管理ツール「標準RCM」を提供する。同ツールには、製造業の業務サイクルごとに、財務報告に係るプロセスレベルの内部統制が記述されているほか、体系的に整理された標準的なテンプレート一式と、業務サイクルごとの簡易フローチャートも添付している。