NECは4月10日、小田急電鉄向けに、インターネット上で列車運行情報を配信するコンテンツ管理システムを構築したと発表した。
小田急電鉄では、列車に15分以上の遅れが発生したり、遅れが見込まれる場合、その情報をパソコン/携帯電話向けウェブサイトに掲載するほか、定期券購入者の携帯電話向けメール配信サービス「goopas」で提供している。
NECは今回、これら業務の効率化に関するコンサルティングと新システムの構築、サポートなどを一括して請け負い、同社データセンターに設置したサーバ上でシステム運用を開始した。
システム基盤には、米Interwovenのコンテンツ管理サーバ製品「TeamSite」を採用。テンプレートに必要な情報を入力することで、HTMLなどの技術知識を持たなくてもコンテンツを作成できるようにした。また過去に配信したコンテンツをテンプレートとして利用することもできる。作成したコンテンツは、自動的にウェブサイト掲載用やメール配信用の形式に変換するため、列車の運行に遅れが発生してから、顧客に情報を通知するまでの時間を短縮できるという。
NECは今後、小田急電鉄への導入実績をもとに、各種公共交通機関へ向けてコンテンツ管理システムの提案を行っていくとしている。