Canonical、「Launchpad」のベータ版を公開--協同作業効率化を目指す

文:Stephen Shankland(CNET News.com) 翻訳校正:編集部 2007年04月10日 13時15分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 「Ubuntu Linux」の開発を支援するCanonicalは、オープンソースのプログラミング手法を、よりMicrosoftに対抗できるものにすることを目的とした取り組みの一環として、同社サービス「Launchpad 1.0」のベータ版の提供を開始している。

 Launchpadは、バグの修正、ソースコードリポジトリの管理、新機能の計画など、Ubuntuの協同プログラミングプロジェクトの基盤を提供するウェブサイトである。Canonicalの最高経営責任者(CEO)であるMark Shuttleworth氏は、より広く使用されるようになれば、統制がなく自由なオープンソースソフトウェアが、よりMicrosoftに対抗できるものになるだろうと考えている。

 Shuttleworth氏は先週、同サービス開始後のインタビューに応じ、「Microsoftは、社内のある部門の開発者が、他の部門の開発者と関わり合えるような、効率的なコアインフラストラクチャを持っている」と述べた。「フリーソフトウェアの世界では、それに対抗しようとするならば、協同作業のレベルを強化する必要がある」(Shuttleworth氏)

 Launchpadは、Ubuntuプロジェクトの運営のために開始されたものだったが、これからはほかのプロジェクトでも利用可能となる。現在は、ZopeJokosherSilvaCMSの3つのプロジェクトをホスティングしている。

 このホスティングサービスからLaunchpadは、膨大な量のオープンソースプロジェクトをホスティングするVA Softwareのサイト「Sourceforge.net」に似ているようでもある。しかしShuttleworth氏は次のような相違点を指摘する。つまり、Luanchpadは現時点では、プロジェクトのウェブページをホスティングしたり、議論の場であるメーリングリストを運営したりはできないという点である。Shuttleworth氏によると、Canonicalは、今後メーリングリストをサポートする予定であり、またウェブページのホスティングについても検討中であるという。

 Shuttleworth氏によると、同社の目的は、他のホスティングサイトの活動を横取りすることではないという。同氏は、「われわれは人々に対し、独自のインフラストラクチャを捨ててLanchpadを採用するようにと働きかけようとは思っていない 」と述べた。例えば、Launchpadの機能の1つに、Launchpadで検出したバグを、他のサイトの関連するバグにリンク付けする機能がある。

 Launchpadは、現在のところ完全にオープンソースソフトウェアというわけではないが、将来はそうなる予定であるとShuttleworth氏は述べた。

 「Launchpadがオープンソース化する日を断言はしないが、必ずその日が来ると思う」と同氏は述べた。Shuttleworth氏が今すぐオープンソース化しない理由は、同プロジェクトが、互換性のない複数のバージョンに分岐することを望まないからであるという。

 Launchpadは、プロジェクトのソースコードツリーから枝分かれした複数のブランチを管理するための、別のプログラマー向け協同プログラミングツールである「Bazaar」ソフトウェアもサポートしている。Bazaarを構築するためにCanonicalは、Hewlett-Packardで「Linux」カーネルを担当し、人々が書いたソースコードをコンピュータが理解するバイナリの命令列に変換するために複数のマシンを使用してコンパイルする「Distcc」を開発したリードアーキテクトのMartin Poole氏を採用した。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連キーワード
ビジネスアプリケーション

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
ハードから読み解くITトレンド放談
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
研究現場から見たAI
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
内製化とユーザー体験の関係
米ZDNet編集長Larryの独り言
今週の明言
「プロジェクトマネジメント」の解き方
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
Fintechの正体
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
情報通信技術の新しい使い方
三国大洋のスクラップブック
大河原克行のエンプラ徒然
コミュニケーション
情報系システム最適化
モバイル
通信のゆくえを追う
セキュリティ
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
セキュリティの論点
ネットワークセキュリティ
スペシャル
Gartner Symposium
企業決算
ソフトウェア開発パラダイムの進化
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
CSIRT座談会--バンダイナムコや大成建設、DeNAに聞く
創造的破壊を--次世代SIer座談会
「SD-WAN」の現在
展望2017
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
さとうなおきの「週刊Azureなう」
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
中国ビジネス四方山話
より賢く活用するためのOSS最新動向
「Windows 10」法人導入の手引き
Windows Server 2003サポート終了へ秒読み
米株式動向
実践ビッグデータ
日本株展望
ベトナムでビジネス
アジアのIT
10の事情
エンタープライズトレンド
クラウドと仮想化