永和システムマネジメントとネットワーク応用通信研究所は5月16日、ソフトウェアの開発において業務提携すると発表した。両社のソフトウェア開発技術とコンサルティングのノウハウを生かし、顧客満足度の高いソフトウェア開発を行っていくという。
永和システムマネジメントは、ソフトウェア開発技術に関するコンサルティングや教育事業を展開。ソフトウェアの開発時に顧客と開発者が協力して機能の追加開発を継続的に繰り返す「アジャイル開発」の普及を行ってきた。
一方、ネットワーク応用通信研究所はオブジェクト指向スクリプト言語「Ruby」のコンサルティング事業を行っている。
今回の提携により、両社のソフトウェア開発技術を組み合わせて「Ruby+アジャイル」とし、ビジネスの変化や顧客の要望を開発計画に逐次反映できるようにするという。
また、オブジェクト指向技術やアジャイル開発プロセス、Rubyに関する教育分野や販売面でも提携する。
ソフトウェア開発は顧客の要望を具体的な機能としてまとめることが課題の一つとなっている。例えば、顧客の要望が決まりにくい場合や試行錯誤が伴う研究要素の強いソフトウェア開発、短期間で開発しなければならない場合に、必要以上の機能を開発したり、機能を変更する際にコストが必要になることなどがある。
両社による開発提案は、システムを一度に開発するのではなく優先度の高い機能から順次開発して本番稼動させる「インクリメンタル反復開発」。これにより、顧客は要望どおりのソフトウェアができているかを早期に検証し、進化させていくことができるという。