Hewlett-Packard(HP)は6月半ばにラスベガスで開催された3つのカンファレンスで複数の製品発表を行なった。同社は「グリーン」であること、すなわち地球環境に優しい方針を強調することで優位な立場に立とうと考えている。
HPによれば、同社の新しいストレージアレイ技術はデータセンターの消費電力と冷却コストを50%削減するという。だが、この成果がどのように導き出されるのかに関する詳細は明らかにされなかった。
新機軸としては、「HP BladeSystem c-Class」シャーシ対応で初めてテープドライブが搭載可能になった新ブレードを始め、「HP StorageWorks Enterprise Virtual Array」(EVA)ファミリの性能強化、Linear Tape Open (LTO) 4標準に準拠したテープドライブ、そして中小企業向けの新しい「HP StorageWorks DAT 160」テープドライブなどが盛り込まれている。
HPはまた新しいセキュリティ製品と、ビジネステクノロジ最適化を促進するためのドライブに関するアップデートサービスも発表した。
これらが発表されたのは、総計で1万人以上の参加者を集めたHP Technology Forum、HP StorageWorks、HP Software Universeという3つのカンファレンスの場だった。
米国時間6月18日、Technology ForumとStorageWorksの共同カンファレンスの講演で、HPの最高経営責任者(CEO)で会長のMark Hurd氏は、一連の発表は製品ラインをよりグリーンなものにして、なおかつ利益もあげることが可能だと示すための戦略の一環だとし、「グリーンであることは環境のために非常によいことだ。それはITにとっても素晴らしい。コスト効率もきわめてすぐれている。この一部は仮想化の技術から導かれたものだと言える。これからわれわれはすべてを仮想化し、ストレージを仮想化し、サーバを仮想化していくつもりだ」と語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ