編集部からのお知らせ
新型コロナ禍が組み替えるシステム
テレワーク関連記事一覧はこちら

Buzzword獲得の意味:Adobe Max 2007より

大野晋一(編集部)

2007-10-02 21:46

 シカゴで開催されているAdobe Max 2007のオープニングキーノートにおいて、Adobe Systemsはオンラインでのドキュメント・コラボレーション・サービスへの取り組みを強力に進める発表を行った。Virtual Ubiquityの買収による「Buzzword」の獲得だ。

 Buzzwordはいわゆる「ウェブオフィス」を実現する製品。MicrosoftやGoogleといったビッグプレイヤーが熱心に投資を続けるこの分野にAdobeも正式に参入することになる。

 基調講演では同社のチーフソフトウェアアーキテクトであるKevin Lynch氏がBuzzwordのデモンストレーションを行った。特に強調されていたのが、強力なレイアウト処理機能だ。BuzzwordはAdobeのInDesignなどとも共通の文字処理エンジンを搭載し、画像に対する文字の回り込みなどを実現している。BuzzwordはFlash/Flexベースで構築されており、競合サービスに比べて、忠実な印刷結果を得られるというメリットを持つ。

基調講演に参加していたVirtual Ubiquityのスタッフに手を振るKevin Lynch氏

 また、同社が「グライド」と呼ぶ、トランジションやアニメーションを多用したインターフェースはFlashならではのものだ。

 Buzzwordは、「Adobe Connect」「Create Adobe PDF」といった同社の既存オンラインサービスを補完するものとなる。また、同社は1日に「Share」というサービスも公開している。Shareはドキュメントをオンライン上で閲覧し、他ユーザーと共有するものだ。

 Kevin Lynch氏が基調講演後にプレスを対象にしたセッションで明らかにしたところによると、BuzzwordとShareは将来的に連携可能となるという。また、このShareとの連携をスタートとして、PDF出力やLiveCycleのドキュメントフロー機能といった既存ソリューションとの連携も図られることになる。また、現在、Buzzwordはブラウザ内で稼働するサービスだが、基調講演ではAIR版が利用されていた。こちらは近いうちに公開されるだろう。

 ウェブオフィスへ市場への参入が最後発となったAdobeだが、こうした既存資産との融合は大きな競合優位性を生むことになるだろう。また、Adobeのサービス・製品ポートフォリオとして、PhotoshopやAcrobatなどのツール・サーバー製品、ColdFusionやFlexなどの開発ツール、FlashやAIRなどのRIAクライアントにプロダクティビティアプリケーションが加わるという意味も大きい。Buzzwordの獲得は単にウェブオフィス市場を賑やかにするだけではない、大きな意味を持つ。

BuzzwordによりAdobeのポートフォリオがさらに強力に

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    テレワークで起こりがちなトラブルの原因「資料が自宅から閲覧できない」にどう対処する?

  2. 経営

    CIOが成功するための最大の条件は「CEOとの連携」にあり?!516名のCIO調査を紐解く

  3. 経営

    【働き方改革事例】PCの調達・管理に関する不安を解決するサブスクリプションサービス

  4. クラウドコンピューティング

    【DX解説書】もっともDXに不向きな〇〇業界が取り組むべき改革とは?

  5. クラウドコンピューティング

    今すぐ「働き方改革」に着手するべき、2つの理由と改革への第一歩

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]