編集部からのお知らせ
新着特集PDF「IOWN構想のNTT」
おすすめ記事まとめ「ランサムウェア」

モバイルサイトを育て、起業家を生み出す―エンターモーション島田社長に聞く - (page 2)

佐野正弘

2008-03-19 19:24

――なぜ、モバイルによるベンチャーを志したのでしょう。

 元々は商社に勤務しており、実は大企業志向でベンチャースピリッツなど全くありませんでした。しかしベンチャーキャピタルにて投資事業に携わった際、最初の投資案件先であったベンチャー企業の事業に関わり、多くの優秀で情熱溢れる人達に触れたことで考えが大きく変わりました。

 その後ベンチャーキャピタルに戻り、いくつかの企業の立ち上げや買収などを手がけていたのですが、モバイルビジネスが加速的に伸びてきたことを感じ取り、4年半前に現在の会社を設立したのです。

 当初は現在と異なり一般サイトの媒体運営が事業の中心で、売り上げは多かったもののシステム開発などに出費がかさんでなかなかうまくいきませんでした。そうした中でASPでシステムを提供するというアイデアを考えたのですが、開発するための資金が用意できません。そこでシステム開発会社に企画を持ち込み、営業権を折半とすることで開発してもらうことができました。こうして開発したシステムが、現在のMedia Magicへとつながっています。

――ベンチャーながらも、起業家育成に力を入れているそうですね。

 私の夢に起業家の育成ということがあり、会社を通じてそういうことをやっていきたいと考えています。もし夢が実現できる過程がエンターモーションにあるのであれば当社に入ってもらい、よいDNAを会社に残しながら、当社で得た知識で起業してもらうというのもいいのではないかと思っています。実際、すでに当社から5名の企業家を輩出しています。

 ベンチャーは人材がすべてだと思っているので、採用には一番力を入れています。私は新卒から中途採用まで、全て1次面接から出るようにしています。決して効率的とはいえませんが、お互いにリスペクトできる人材を採用し続けるために取り組んでいます。

――今後の目標について教えて下さい。

 一つは、Media Magic2.0の多方面展開です。現在、新卒者採用のモバイルサイト作成用ASPをOEMとして提供していますが、こうした特定用途、業界向けASPの展開は積極的に進めたいと考えています。

 もう一つは海外展開で、現在アジア圏をはじめ多くの国の動向をリサーチしたり、話し合いを進めたりしています。とはいえ日本のモバイルコンテンツ事業者における海外での成功例が非常に少ないのも事実なので、国内のシェアを固めつつ、慎重に進めていきたいと思います。

 数年後には上場も考えています。上場によって制約も増えますが、海外展開や他社とのアライアンスなどで有利となるのも事実です。上場すること自体は通過点に過ぎませんが、それを行うことで何をやっていけるかというのを考えていきたいですね。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]