フリースケール、MRAM関連に特化した新会社EverSpin Technologiesを設立

文:Brooke Crothers(CNET News.com) 翻訳校正:緒方亮、小林理子 2008年06月10日 12時26分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)はフラッシュメモリよりもすぐれているのだろうか?これを証明しようとする新会社が誕生した。

 Motorolaのチップ部門が独立したFreescale Semiconductorは米国時間6月9日、MRAMに特化した会社をベンチャーキャピタル数社と共同で設立すると発表した。

 名称をEverSpin Technologiesというこの新会社は、リリースのなかで「スタンドアロン型のMRAMと磁気を利用した関連製品について、現行の製品ラインを拡大する」としている。

 MRAMは従来型のシリコン回路構成に磁性材料を組み合わせて利用することで、永続的な高速性能ストレージデバイスを実現する。

 ただMRAMは、フラッシュメモリベースのソリッドステートドライブ(SSD)など、急速に進化している技術と競争しなければならない。フラッシュメモリは、サムスン電子、東芝、Intelなどがより高速で大容量のデバイスを継続的に開発していることで、勢力を拡大しつつある。

 (MRAMの詳細は「MRAM-info」を参照のこと。MRAMで利用されている技術について突っ込んだ説明が必要なら、こちらの電子スピンの説明と、スピントロニクスと呼ばれる分野が参考になる)

 Freescaleは、MRAMの技術、関連する知的財産、および製品を新しいベンチャー企業のEverSpin Technologiesに移転し、同社の株を保有するとされている。EverSpin Technologiesはベンチャーキャピタル企業であるNew Venture PartnersSigma Partners、Lux Capital、Draper Fisher Jurvetson、およびEpic Venturesから支援を受ける。

 Freescaleのシニアバイスプレジデントで最高技術責任者(CTO)のLisa Su氏はリリースで「新会社を設立するこの決定は、MRAMの採用を加速させるのが目的だ」と述べている。

 また、New Venture PartnersのマネージングパートナーであるSteve Socolof氏はリリースで「Freescaleの現在のMRAM製品は、市場で力強い牽引力をもっている」と語っている。

 合意の一環で、EverSpin TechnologiesはMRAMの製造資産の所有権をもち、また本社をアリゾナ州チャンドラーに置く。

 EverSpin Technologiesは、Freescaleによる現行のスタンドアロン型MRAMの顧客に対し、製品を引き続き供給する。また、Freescaleの組み込み製品で使われるMRAM技術についての供給も行う。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連キーワード
クラウド基盤

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
研究現場から見たAI
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
内製化とユーザー体験の関係
米ZDNet編集長Larryの独り言
今週の明言
「プロジェクトマネジメント」の解き方
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
Fintechの正体
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
情報通信技術の新しい使い方
三国大洋のスクラップブック
大河原克行のエンプラ徒然
コミュニケーション
情報系システム最適化
モバイル
通信のゆくえを追う
セキュリティ
セキュリティの論点
ネットワークセキュリティ
スペシャル
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
CSIRT座談会--バンダイナムコや大成建設、DeNAに聞く
創造的破壊を--次世代SIer座談会
企業決算を追う
「SD-WAN」の現在
展望2017
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
PTC LiveWorx
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
さとうなおきの「週刊Azureなう」
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
中国ビジネス四方山話
より賢く活用するためのOSS最新動向
「Windows 10」法人導入の手引き
Windows Server 2003サポート終了へ秒読み
米株式動向
実践ビッグデータ
日本株展望
ベトナムでビジネス
アジアのIT
10の事情
エンタープライズトレンド
クラウドと仮想化