LiMo Foundation(LiMo)は現地時間2月9日、「LiMo Platform R2」の作業が計画通りに進んでいると述べ、来週スペインのバルセロナで開催されるMobile World Congressで披露すると発表した。
また、LiMoの声明によると、加盟各社が参照実装を準備しているという。主な目標は、同プラットフォームが容易にWeb 2.0機能を搭載および追加できるようにすることである、
LiMo Platformは、携帯機器業界の多くの企業がサポートするオープンプラットフォームのことで、すべてのリソースが公開されている。
LiMo Platform R2の開発にあたり、ACCESS、Azingo、LG電子、Purple Labs、サムスン電子の各社がコードを寄贈した。LiMoによると、このプラットフォームはミドルウェアを中心とするため、GoogleのAndroidなどモバイル向けプラットフォームとは直接競合しないという。
これとは別に、Open Mobile Terminal Platform(OMTP)の「BONDI」仕様の採用も9日に発表された。BONDIは、カレンダー、住所録、カメラなど、携帯機器に組み込まれているローカルの機能をウェブアプリケーションやウィジェットで活用するための仕様である。LiMoは声明で次のように述べている。
携帯機器業界には共通仕様がないため、ウェブアプリケーションやウィジェットを再利用したり移植したりするのが困難であった。製作したプログラムが広くさまざまな携帯機器で使えるようにしようと思えば、開発者はしばしば何度もコードを書き換える必要があった。
BONDIはこうしたアプリケーションと、携帯機器の持つ機能とをつなぐ共通インターフェースとなり、革新的なウェブアプリケーションを携帯機器の種類を超えて使えるようにする。ウェブエンジンやブラウザがBONDIオープンインターフェースを使えば、Web 2.0アプリケーションやウィジェットは、今日の携帯機器が持つ強力な性能を簡単に利用できるようになる。
LiMoは、Limo Platformを実装するオフィシャル「システムインテグレーター」にWind Riverを選出したことも発表した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ