Advanced Micro Devices(AMD)は、Intelの「Dunnington」チップの対抗となる同社初の6コアプロセッサを発表した。
この「Opteron」(開発コード名は「Istanbul」)プロセッサは、2個、4個、8個のプロセッサ(つまり「ソケット」)を使用するハイエンドのサーバコンピュータを対象としている。Intelは、2008年9月にハイエンド市場向け6コアプロセッサの出荷を開始しており、2009年内には、同社の新しいハイエンド市場向け「Nehalem」アーキテクチャをベースにしたプロセッサを市場に出す予定だ。
AMDは、新機能の1つとして特に、「HT Assist」と呼ばれるIstanbulの技術を宣伝している。AMDのサーバワークステーショングループのゼネラルマネージャーを務めるPat Patla氏は先週、電話インタビューで、プロセッサのメモリからデータを取得する従来の方法は、「車の鍵を見つけるのに、家中のすべての部屋を調べるようなもの」だったと話した。HT Assistを利用すれば、「車の鍵がどこにあるのか分かる」とPatla氏は述べた。「この方がより能率的で、多くの無駄を省くことができる」とPatla氏は付け加えた。
さらにPatla氏は、繰り返しスケジュールの遅れが発生したAMDの不運な「Barcelona」プロセッサとは対照的に、Istanbulは予定よりも速いペースで進捗している、と述べた。Patla氏はIstanbulについて、「私たちは約15カ月で、この製品の設計とテープアウト(製造前の最終段階)、検証を完了し、ローンチにこぎ着けた」と話した。
AMDが米国時間6月1日に話したところによると、6コアのAMD Opteronプロセッサをベースとするシステムは、CrayやDell, Hewlett-Packard(HP)、IBM、Sun Microsystemsなどのサーバサプライヤーから、6月に発売が開始される予定だという。
Istanbulは、旧世代のクアッドコアプロセッサと比べて、1ワット当たりのパフォーマンスが最大34%優れている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ