ソニー・エリクソンがグリーン戦略を発表--携帯電話全機種が対象に

文:Mats Lewan(Special to CNET News) 翻訳校正:編集部

2009-06-05 11:45

 スウェーデンと日本の合弁会社で電話機の製造を手がけるSony Ericssonは現地時間6月4日、CO2排出量削減の目標値を発表した。

 この取り組みは、2008年9月に開始された既存の「GreenHeart」プログラムの一部で、2015年までに同社内の排出量を20%、同社製品の全ライフサイクルの排出量を15%、それぞれ削減することを目標としている。

 Sony Ericssonは、このグリーン戦略に、同社の製品ラインアップ全体を組み込む予定だ。これは、Nokiaの「Green 3110」やMotorolaの「Renew W233」のような個々のグリーン製品に注力する取り組みとは異なる。

 「わたしたちは、単一のグリーンモデルではなく、大量に販売するメインストリームモデルを展開することを望んでいる」とSony Ericssonの北米における製品マーケティング部門を率いるJon Mulder氏は、CNET Newsに話した。「わたしたちの目標は、何よりもまず、顧客に素晴らしい電話機を提供することである。その素晴らしい電話機が、環境にも配慮されたものになるということだ」(Mulder氏)

 排出量の削減方法には、紙の使用量を減らす製品の電子マニュアル提供や、輸送関連のCO2フットプリントを減らすための簡易包装材利用、再生プラスチックや低消費電力の充電器の使用、さらには、製造プロセスにおいて、地元の水を使用する水性塗料を使うことなどが含まれる。

 SonyEricssonは、まず3種類の製品を発売する。「Cybershot」搭載電話機である「C901」の新版「C901GreenHeart」、GSMと3Gに対応したベーシックモデルの「Naite」、ヘッドセットの「MH300GreenHeart」だ。

 Mulder氏によると、SonyEricssonのアプローチは現実的で、控え目なものだという。ハードウェアにGreenHeartのロゴはプリントされず、一部のソフトウェアでGreenHeartに準拠していることを示すにとどめる予定だ。

 Greenpeaceが2009年3月に発表した最新版の「GuidetoGreenerElectronics」において、SonyEricssonは10点満点中5.7点を獲得し、電子機器メーカー17社中3位という評価を得た。

 SonyEricssonは2008年6月に5.1点の評価を受けて、首位の座から陥落している、

 Greenpeaceは2008年3月、ドイツのハノーバーで開催された電子機器の国際見本市「CeBIT」において、SonyEricssonの「T650」に37製品の中で最も高い評価を与えた。

この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ

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