HDEは、メールによる個人情報などの機密情報の漏えいを防止するとともに、社内外で送受信されたメールを保存するメールセキュリティソフトウェアの最新版「HDE Mail Filter 4」を7月31日より販売する。BCC自動付加機能の追加や、メールダウンロード機能の強化、メール検索速度の向上などを図っている。
最新版では、仮想化環境にも対応している。VMwareの「VMware ESX Server / VMware ESXi」上で稼動するゲストOS上で動作確認をしたという。これにより、たとえば添付ファイル暗号化製品である「HDE Secure Mail for ZIP」などといった他のHDE製品とHDE Mail Filterを1台のハードウェア上で稼働でき、管理コストを下げられるとのことだ。
BCC自動付加機能については、たとえば「外部に送信するメールに、必ず上長へCCもしくはBCCをすること」というポリシーで運用していた場合、自動的に上長のメールアドレスがBCCに追加され送信される。従来の製品では、これらのルールにマッチしなかった場合にはメール送信を保留するようになっていた。
HDE Mail Filterでは、退職者のやり取りしたメールを後任者が自分のメールクライアントに読み込みたいというような場合、必要なメールを検索した上でまとめてダウンロードし、それをインポートできるようになっている。今回、従来のeml形式に加え、mbox形式にも対応した。このほか、メールの検索速度が約3倍になり、Red Hat Enterprise Linux 5.3 for Intel x86にも対応した。
なお、新製品の発売に合わせ、HDE Mail Filter 4を500ユーザー以上を購入した顧客に対して、メールの検索速度が向上した「Enterprise Edition」もしくは「EX-Archive Edition」を製品定価から最大33%オフで提供するキャンペーンを2010年3月31日まで実施する。