R・ストールマン氏、オラクルのMySQL取得に異議

2009-10-23 12:37

 GNU General Public License(GPL)の作成者であるRichard Stallman氏が、欧州委員会の競争政策担当委員のNeelie Kroes氏に宛てた公開書簡で、Sun Microsystemsの買収を計画するOracleが、これによりMySQLを取得することに異議を唱えている。

 その理由についてStallman氏は「OracleはMySQLの取得を通して、MySQLデータベースソフトウェアのライセンスやサービスにおけるシェア拡大を阻止し、自社の商用データベースソフトウェアライセンスやサービスの価格を維持しようとしている」と述べる。

 また、MySQLの開発に必要な資金が充てられるかについても同氏は懸念している。MySQLが適用しているGNU GPLは、著作権者(コード制作者であることが多い)に対し、コードをプロプライエタリ製品に使用する権利を与えている。MySQLはこれまで、パラレルのライセンス体系を導入することで同データベースソフトウェアの開発資金をまかなってきたが、OracleがMySQLを取得すれば、商用ライセンスで得た売り上げがMySQLの開発に充てられる保証がなくなると、Stallman氏は書簡で述べている。

More importantly, Oracle is under no obligation to use the revenues from these licenses to advance MySQL. In making decisions in these matters, Oracle is facing an obvious conflict of interest ? the continued development of a powerful, feature rich free alternative to its core product.

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