IntelとMicron Technologyは2月1日(米国時間)、量産製品としては最も微細な25ナノメートルプロセス技術を用いたNAND型フラッシュメモリを開発したと発表した。同日よりサンプル出荷を開始し、2010年第2四半期より量産出荷を行う予定。
開発したのは1セルあたり2ビットの記録を行うMLC(Multi-Level Cell)タイプのNAND型フラッシュメモリで、167平方mmのチップ1個で8Gバイトの容量を実現した。応用製品としては、携帯音楽プレーヤーやスマートフォンといったコンシューマー向け家電製品、SSDなどが挙げられている。プロセスの微細化が進むことで、記録容量あたりの製造コストの低下が期待できるほか、チップ実装面積を削減することが可能。IntelとMicronの合弁で2006年に設立されたIM Flash Technologiesによって製造される。
Intel、Micronの両社はフラッシュメモリの集積密度を1年半ごとに倍増させることを目指している。今回の発表は2008年6月に34ナノメートルプロセス製品のサンプル出荷を開始してから約20カ月後にあたり、おおむねロードマップ通りのスケジュールとなっている。