アップル、HTML5のデモページを公開

文:Jim Dalrymple(Special to CNET News) 翻訳校正:編集部

2010-06-07 07:53

 Appleは米国時間6月4日、HTML5の能力と、ウェブページで利用したときの効果を披露するデモを公開した。

 「HTML5 Showcase」と名づけられたデモは、「Video」「Typography」「Gallery」「Transitions」「Audio」「360」「VR」という7つのカテゴリで構成される。各カテゴリを選択すると、そのカテゴリにおけるHTML5、CSS3、JavaScriptによる快活な動きを示すデモが展開される。

HTMLデモ
提供:Apple

 例えば、「Video」のページでは、映画のサイズを変えたり、マスクを加えたり、ビデオの視界を変えたりといったことがすべてリアルタイムに体験できる。「Gallery」(写真ギャラリー)のページでは、ドロップダウンメニューを用いてリアルタイムに、平坦な2Dを立体的な3Dレイアウトに変換することができる。

 さらにAppleは、HTML5の裏側も公開し、開発者向けに同様の項目をコーディングする方法を紹介している。Appleによると、「標準はウェブへのアドオンではない。これらはウェブそのものだ」という。

 Appleが同ページを公開した理由は明らかに、HTML5の能力を披露することに加えて、「iPhone」や「iPad」に「Flash」を使用しない同社の立場を擁護することである。Appleは、リッチメディアやインタラクティブ性を見せるこのようなページを公開することにより、ウェブ上でFlashを利用するすべてのものが、オープン標準を用いて実現可能であることを示そうとしている。

 このHTML5のデモを、「Google Chrome」など他のウェブブラウザで見れた人もいるようだが、筆者は「Safari」でしか動作させることができなかった。Appleはウェブサイトで、「すべてのブラウザがこれをサポートしているわけではないが、近い将来、他の最新ブラウザでも、これと同じウェブ標準が利用されることになるだろう」と記している。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    ITR調査結果から導くDX浸透・定着化-“9割の国内企業がDX推進中も成果が出ているのはごく一部”

  2. セキュリティ

    最新調査が示すセキュリティ対策の「盲点」とは?|ゼロトラスト、生成AI、サプライチェーンリスクの実態

  3. セキュリティ

    セキュアな業務環境を実現する新標準「Chrome Enterprise Premium」活用ガイド

  4. セキュリティ

    失敗しない「脱PPAP」とは?主要ソリューション5つを徹底比較してわかった勘所

  5. ビジネスアプリケーション

    調査結果が示す「生成 AI 」活用によるソフトウェア開発の現状、ツール選定のポイントも解説

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]