マイクロソフトは10月19日、テクニカルコンピューティング向けオペレーティングシステムの最新版「Microsoft Windows HPC Server 2008 R2」に対応したサーバ、ハードウェア等の製品およびサービスが、パートナー各社より11月上旬から順次提供開始されると発表した。
Windows HPC Server 2008 R2は、Windowsのユーザビリティを維持しつつ、数ノードクラスの中小規模環境から数千CPUコアを超える数百ノード以上の大規模環境までを展開、管理できるハイパフォーマンスコンピューティング (HPC) プラットフォーム最新版。東京工業大学が開発を進める次世代スーパーコンピュータ「TSUBAME 2.0」のOSとして採用されているほか、科学技術、自動車および航空宇宙、金融、製薬、バイオなどの幅広い産業で研究や開発に利用されているという。また、研究機関や企業などに設置されたWindows 7搭載PCのCPUをクラスタの一部として利用できることから、これまでHPCの利用が難しかった企業や団体においても、より高度な演算を行うことが可能という。さらに、CPUに加えグラフィック向けのGPUを演算用プロセッサとして利用することが可能だ。
10月19日時点で同製品への対応を表明している「Windows HPC Server 2008 R2ソリューションパートナー」は、伊藤忠テクノソリューションズ、HPCシステムズ、HPCソリューションズ、エス・ワイ・シー、兼松エレクトロニクス、クレイ・ジャパン、CAEソリューションズ、住商情報システム、デル、日本IBM、日本SGI、NEC、日本ヒューレット・パッカード、ニューメリックス・ジャパン、ビジュアルテクノロジー、ファナティック、フィックスターズ、富士通、ベストシステムズ、Milliman、Towers Watsonの21社となっている。
Windows HPC Server 2008 R2のライセンス形態別参考価格(税別)は、Open Business Licenseで17万8000円から。Open Business License&Software Assuranceで26万7000円から。Open Business Software Assuranceで8万9000円から。