Microsoftは、「Windows」の新バージョンの市場投入に向けて準備を進めている。
Microsoftは米国時間10月19日、同社OSの車載バージョンの最新リリースを発表した。現行のコードはさまざまな自動車メーカーに利用されており、特にFord Motorの場合、Windowsをベースに車載システム「Ford Sync」を開発している。
Microsoftは最新の車載用ソフトウェアを「Windows Embedded Automotive 7」と命名し、製品名に「7」を入れることで、複数リリースに一貫するテーマを示している。新OSは、Microsoftの音声認識技術「Tellme」の最新バージョンと「Silverlight」の1バージョンを搭載する。
PC以外にもWindowsを搭載する機器は多数あり、自動車もその1つにすぎない。たとえば、ATMや小売店のレジなどにもWindowsが搭載されている。
Microsoftは、新しい車載OSの開発を終えたが、今後は同OSを新モデルの自動車に組み込む設計が必要になる。新モデルの自動車は、設計サイクルが短くても1年半〜2年と長期にわたる傾向があるので、Microsoftの最新製品を搭載した車が登場するのは当分先になる。同社は、新たに日産自動車の「リーフ(Leaf)」「Fiat 500」、次世代のFord Syncなどの搭載機器に自社OSが採用されたと発表しているが、いずれの例も採用されたのは最新バージョンではない。
Microsoftはまた、車載ソフトウェアの命名を若干変更している。同社はこれまで、完成度が比較的高い製品は「Microsoft Auto」、基本的なツールキットは「Windows Automotive」と命名し、2種類の製品名を車載製品に使用してきた。同社はこれらを単一の製品名に統合するが、技術が車にどの程度採用されるかによって、車1台あたりの課金額は依然として異なる予定だ。
Microsoftは車1台あたりの課金額を明らかにしていないが、台数によって価格も異なる。現在数百万台の自動車が、同社製ソフトウェアのいずれかのバージョンを搭載している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。