本稿は、シトリックス・システムズ・ジャパンの北瀬公彦氏(@kkitase)のブログ「XenServerのシャットダウンを行う方法」の転載です。東京電力による計画停電の実施が続くなか、IT環境の適切な運用の一助となれば幸いです。
なお、シトリックスは「XenServerの停止方法」(PDF)というドキュメントも公開しています。こちらもご参照ください。(編集部)
XenServerをシャットダウンする方法
XenServerの一般的な停止方法と、仮想マシンをバックアップする方法を説明します。なお、管理者がいる場合には、管理者と相談の上、適切な操作を行ってください。
XenCenterからシャットダウンする場合
- XenCenterを起動し、XenServerに接続
- 仮想マシンをシャットダウン
XenCenterより、VMを右クリックしてShutdownを選択 - メンバーサーバのXenServerをシャットダウン
XenCenterより、XenServer(メンバーサーバ)を右クリックしてShut downを選択 - マスターサーバのXenServerをシャットダウン
- XenCenterを終了
UPS(無停電電源装置)を使用している場合は、UPSによるサーバ自動停止が可能な場合がありますが、あらかじめ停電される時間帯が分かっている場合や東京電力が夜間計画停電を実行する場合がありますので、手動でサーバを停止する事をお勧めします。
メンバーサーバかマスターサーバかの判断は、該当のXenServerを選択し、GeneralタブでPool master: Yesという表示があればマスターサーバである。
仮想マシンで起動しているOSからシャットダウンしたい場合
- HA構成をとっている場合は、一度仮想マシンのRestart PriorityをDo not restartに設定する
リソースプール - HAタブ - Configure HAでRestart PriorityをDo not restartに設定 - 仮想マシンで起動しているOSにログオンし、OSよりシャットダウン
- メンバーサーバのXenServerをシャットダウン
XenCenterより、XenServer(メンバーサーバ)を右クリックしてShut downを選択 - マスターサーバのXenServerをシャットダウン
- XenCenterを終了
メンバーサーバかマスターサーバかの判断は、該当のXenServerを選択し、GeneralタブでPool master: Yesという表示があればマスターサーバである。
バックアップの取得について
- 仮想マシンを右クリックし、Take Snapshotを選択する
- Snapshot the virtual machines' disksを選択してディスクベースのスナップショットを取得する
- スナップショットタブを選択し、生成されたスナップショットを確認する。グラフィカルにスナップショットを確認できる
- スナップショットを右クリックしてExport Fileを選択、イメージを丸ごとバックアップできる。ファイルの保存先は、ファイルサーバなどバックアップ用のディスク領域に行う。ファイルは拡張子がXVAのXenServerアプライアンス形式のものである
アプリケーションが、静止点スナップショットに対応している場合は、「Quiesce the VM fefore taking the snapshot (Windows only)」を選択する。静止点スナップショットをとる場合はあらかじめ、「%programfiles%Citrix\XenTools\install-XenProvider.cmd」を実行し、VSS Provider等の静止点スナップショットに必要なサービスを登録し開始しておく必要がある。
◇震災関連情報まとめ
【特集:東日本大震災】計画停電・支援・事業継続