アクセンチュアとマイクロソフト、Windows 8を活用したモビリティサービスで協業

大河原克行

2012-12-12 13:35

 日本マイクロソフトとアクセンチュアおよび両社の合弁企業であるアバナードの3社は12月11日、Windows 8を活用した企業向けモビリティサービスに関する協業を開始すると発表した。

 具体的な取り組みとして、2013年1月以降Windows 8搭載タブレットの活用に関するセミナーの共同開催などの共同プロモーションのほか、グローバルレベルでの協業関係を生かしながら国内の企業に対するサービスの共同提案活動や新規顧客開拓に取り組む。また、Windows 8に関する最新技術情報の交換や企業ニーズの把握および課題解決にも共同で取り組んでいくという。

左から、アクセンチュア モビリティサービスグループ統括エグゼクティブ・パートナーの清水新氏、アバナード APAC統括モビリティ・リードシニア・ディレクターの半田博樹氏、日本マイクロソフト 業務執行役員クラウド&ソリューションビジネス統括本部長の藤本寛氏
左から、アクセンチュア モビリティサービスグループ統括エグゼクティブ・パートナーの清水新氏、アバナード APAC統括モビリティ・リードシニア・ディレクターの半田博樹氏、日本マイクロソフト 業務執行役員クラウド&ソリューションビジネス統括本部長の藤本寛氏

 スマートフォンやタブレット端末などのスマートデバイスが市場に浸透するとともに、企業におけるモビリティを活用する「エンタープライズモビリティ」が注目を集める一方、セキュリティや端末管理、独自開発言語を用いたアプリケーション開発や基幹システムとの連携など導入に向けて多くの課題が存在している。企業が業務や経営を変革する高度なモビリティ活用を推進していく上での障壁となっている。

 こうした課題に対して「マイクロソフト製品に精通したアバナードの最適な技術ソリューションやアプリケーション開発のノウハウと、アクセンチュアが持つ高度な経営管理モデルを構築するための戦略的知見、モビリティ領域における経験と課題解決力を組み合わせることで、既存の課題を解決できる。さらに課題解決にとどまらず、企業における高度な未来志向のモビリティ活用を実現できる」としている。

 将来の予測分析やシミュレーションができるような未来志向のアプリケーションを構築し、必要な行動や意思決定をタイムリーに行うための手段をWindows 8環境によって提案する一方、非構造化データを収集し、意思決定に有効な情報素材をWindows 8搭載タブレットによるタッチ操作で、リアルタイムに共有できる業務プロセスへと革新できるとしている。

3社の協業体制
3社の協業体制

 さらに、社員が所有するタブレット端末から寄せられる情報をリアルタイムに分析し、経営管理モデルの高度化につなげるといった提案も行う。

 アバナード APAC統括モビリティ・リードシニア・ディレクターの半田博樹氏は、3社の協業によって開発したソリューションとして「OLTIVA アタッシュケース」を紹介。「Windows 8搭載タブレットとOffice365、オンプレミスの基幹システムを連携し、ルートセールスの業務を効率化することができるソリューション。勘や度胸での営業ではなく、情報やノウハウに基づいた営業活動ができるようになる」(半田氏)という。

OLTIVA アタッシュケース
OLTIVA アタッシュケース

 業務ポータルを通じて、営業担当者が一日の行動予定や営業実績、タスクを瞬時に把握。ペストプラクティスに基づいて標準化した顧客訪問業務を可能とし、さらにプッシュ型でのタイムリーな情報連携が可能になるという。また、顧客訪問時に記録した内容をそのまま報告に連動させることで、報告業務を効率化できるようになるなどの特徴を示した。

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