アバナードは5月1日、新社長に安間裕(あんま ゆたか)氏が就任したと発表した。アバナードの日本事業を統括する。安間氏は、アバナードのアジアパシフィックエリアプレジデントのIan Jordan氏にレポートする。
代表取締役 社長 安間裕氏
アバナード入社以前、安間氏は事業会社のIT部門責任者として、またアクセンチュアやITコンサルティングファームではIT製品やサービスのデリバリやアウトソーシング、ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)の戦略構築や実施責任者として、さまざまなプロジェクトに携わってきたという。IT業界内外および外資系、日本企業でのマネジメント経験により、アバナードの国内の企業活動の強化と事業拡大を目指す。
安間氏は4月24日に開催された就任発表会で、アバナードがAccentureの知見とともにMicrosoftのテクノロジを持つシステムインテグレーターとして顧客に評価されており、2000年の設立以来現在70以上の拠点を持ち、2万人の従業員を持つなどと説明した。また100万シート以上のWindowsを導入したほか、220万シート以上のOffice365、3000シート以上のSharePointプロジェクトを600以上の顧客に導入した実績を明らかにした。
「次世代のITはパーソナルとビジネスでの利用や進化が融合する。いままでビジネス分野での実績があり、個人ユーザーも取り込んでいるMicrosoftの優位は動かない」と強調した。また、日本のIT部門の投資状況に対し日本のIT部門は予算の多くを保守に割いており、革新的な分野に投資できていないと説明。「56%の役員クラスは可能性のあるメリットに投資することを重視する一方、55%のITリーダーは可能性のあるリスクを最小化することを重視する傾向にあるというデータがある。日本の経営者とともにIT投資をよりイノベーティブなことに使うことができるよう、力になりたい」と話した。
安間氏はアクセンチュア・テクノロジー・ソリューションの設立に携わり2002年8に同社代表取締役社長に就任。2009年アクセンチュア株式会社執行役員アウトソーシング部長、2010年執行役員ビジネスプロセス・アウトソーシング統括本部長を歴任ほか、フューチャーアーキテクトの経営に携わった。
アバナードは、MicrosoftとAccentureのジョイントベンチャーとして2000年に設立、日本法人は2005年に設立された。