Intelは米国時間8月13日、Avago Technologiesからネットワーク向けチップ事業を手掛けるLSIのAxxia Networking Businessを6億5000万ドルの現金で買収することに合意したと発表した。この買収はAxxia Networking Businessの企業ネットワークとワイヤレスネットワーク用機器向けのARMおよびPowerPCベースプロセッサの事業に狙いを絞っている。
Intelは先行き不透明なPC市場への依存度が依然高いものの、データセンターとモノのインターネット(IoT)などの企業向け事業グループは好調に業績を伸ばしており、モバイル事業を軌道に乗せるべく努力を傾けている。
IntelのRose Schooler氏によると、今回の買収で「Intelはすべての顧客ニーズに応える品揃えをもつ有利な立場になり、サービスプロバイダーがインテリジェントで効率的、かつコスト効率の良いネットワークを構築できるようになり、また新サービスを迅速に展開できるようになる」と語っている。
Intelは、スマートシティ、ネット接続自動車など、IoTの成長に伴い相次いでデバイスが接続されていく状況では、同社のネットワーク向けの「共通のアーキテクチャ」がネットワークオペレーターに訴求力をもつと考えている。
かつてHPのAgilent事業部門の1つだったAvagoは2013年12月にLSIを66億ドルで買収し、2014年5月にLSIのAccelerated Solution DivisionとFlash Component Divisionを4億5千万ドルでSeagateに売却した。
Reutersによると、Avagoは急成長しているストレージチップ市場を最重視し、主力事業の不安定要因となっていた事業の多くを売却してきた。
Axxia Network Businessの従業員数は約650人で、2013年は1億1300万ドルの売り上げがあった。Intelによる買収手続きは2014年内に完了する見通し。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。