「Google Chrome 39」でMac版が64ビットのみに--影響を受けるユーザーは

Adrian Kingsley-Hughes (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2014-11-27 10:29

 Googleが「Mac OS X」ユーザー向けの「Chrome 39」を公開した。最新版では大きな変更として、32ビットのサポートがなくなり64ビットのみに完全対応となった。

 64ビットのみに対応することで、さらに高速にし、メモリの使用を削減できるとGoogleはみている。バージョン39ではこのほか、40件以上の脆弱性が修正されている。一方で欠点もある。古いMacユーザーは、32ビットに対応した最後のバージョンである「Chrome 38」を使い続けるしかないのだ。

 Appleは、2005年初めにPowerPCからIntelプロセッサに移行することを発表した。最初のIntelベースのハードウェアが登場したのは2006年初めのことだ。しかし、早期に登場したIntel搭載Macは32ビットアーキテクチャを採用しており、Appleが完全に64ビットを採用したのは2007年8月だ。

 Apple製品の32ビットから64ビット切り替え時期は下記のようになっている。

  • 「MacBook Pro」:2006年10月
  • 「MacBook」:2006年11月
  • 「iMac」:2006年9月
  • 「Mac mini」:2007年8月

 「MacBook Air」は64ビットで登場した。

 2009年8月にリリースされた「Mac OS X 10.6」(開発コード名:「Snow Leopard」)が32ビットのIntelベースのMacをサポートする最後のOSとなる。Snow Leopardおよびそれ以前のユーザーは、セキュリティパッチが受けられないままChrome 38を利用し続けるか、32ビットをサポートする「Firefox」や「Opera」に乗り換えるしかない。

 どのぐらいのユーザーに影響するのだろうか。提供されているデータによると、MacユーザーのうちSnow Leopard以前を利用している人は10〜15%だという。これらのMacのほとんどが32ビットIntelかPowerPCベースとみてよいだろう。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    セキュリティ担当者に贈る、従業員のリテラシーが測れる「情報セキュリティ理解度チェックテスト」

  2. クラウドコンピューティング

    生成 AI の真価を引き出すアプリケーション戦略--ユースケースから導くアプローチ

  3. セキュリティ

    サイバー攻撃の“大規模感染”、調査でみえた2024年の脅威動向と課題解決策

  4. セキュリティ

    従業員のセキュリティ教育の成功に役立つ「従業員教育ToDoリスト」10ステップ

  5. セキュリティ

    IoTデバイスや重要インフラを標的としたサイバー攻撃が増加、2023年下半期グローバル脅威レポート

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]