Facebookは米国時間1月8日、動画コンテンツ配信機器や、トランスコーディングと処理のソフトウェアを開発するQuickFire Networksを買収したと発表した。
この買収は、今週発表された自然言語処理ソフトウェアのWit.ai買収に続くもので、Facebookがいかに技術上の隙間を埋め、機能追加やサービス向上を可能にしようとしているかを示している。Facebookは動画プラットフォームの構築に取り組んできた。エンゲージメントを高め、今後の広告収入を増やすものだからだ。一方で、同社は動画コンテンツ制作者にも歩み寄っている。
QuickFire Networksの技術に含まれる「T-Video」は、1Uのラックに収まり、動画の処理とトランスコーディングのみを行う機器だ。このシステムは「Intel Core i7」プロセッサ11基と複数のGPUを搭載。1つのラック全体にT-Videoを収容すれば、こうした動画処理のために1760コアを得ることもできる。
QuickFireのT-Video
おそらくこのハードウェアはFacebookのデータセンターに取り込まれ、1日10億回を超える動画閲覧を実現するのに役立つことになるだろう。またQuickFireには、2014年9月のTechCrunch Disruptで発表された「QuickFire.tv」もある。QuickFire.tvは基本的に、ボトルネックを取り除くためのもので、コンピューティング処理能力をサービスとして提供する。
さらに、人材という側面もある。QuickFireの最高経営責任者(CEO)Craig Lee氏はネットワーク関連企業で重職を歴任してきた人物であり、最高技術責任者(CTO)のMike Coward氏はContinuous Computing(Radisysが2011年に買収)の創業者だ。またソフトウェアエンジニアリング担当バイスプレジデントのAmit Puntambekar氏は、かつてIntelでメディアアーキテクトを務めた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。