Citrixは米国時間1月13日、同社のエンタープライズモビリティスイートの最新バージョン「Citrix XenMobile 10」をリリースした。アプリおよびデバイスの管理の一元化と、生産性ツールの統合を目指すものだ。
Citrixは発表の中で、ワークフローに大きく手を入れ、アプリの統合を進めるとともに、メールの優先順位付け機能や、カレンダーにおけるプライベートな招待機能といった生産性向上機能を追加したと述べている。エンタープライズモビリティ管理(EMM)に対するCitrixの取り組みは、「WorxMail」や「WorxNotes」「WorxDesktop」「ShareFile」といった同社のビジネスアプリを介したコンテンツ管理や生産性向上を中心にしたものとなっている。こうしたアプリはドキュメント作成や、バックアップ、ShareFileを用いたテキストや画像、音声、動画の同期や格納まで、あらゆることを取り扱う(規制やセキュリティに関する要件も満たされる)。
XenMobileのこの新バージョンには以下のような特長がある。
- デバイスの追跡やロック、ワイプ(データ消去)のためのセルフサービス型ポータルの改良。Citrixの試算によると、セルフサービス型ポータルによってモバイル向けのヘルプデスクが扱う案件の20%が削減できるという。
- 米連邦情報処理規格(FIPS)140-2への準拠や、「RSA Adaptive Authentication」との統合、多要素認証によるデバイスのセキュリティオプションによる、セキュリティの向上。
- 単一の仮想サーバからアプリやデバイスの管理を実行できるようにする新たな管理コンソール。統合化されたこのコンソールについてCitrixは、企業側で単一のポリシーを設定するだけで、そのポリシーが「iOS」や「Android」「Windows Phone」を含むさまざまなプラットフォーム全体に適用されるという点を売りにしている。
- ネットワークアクセスのゲートウェイを制御するためのCitrixの「NetScaler」ツールとの統合。
XenMobileクライアントアプリは現時点で提供されており、サーバに対する機能向上は第1四半期にリリースされる予定だ。
XenMobileのインターフェース
提供:Citrix
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。