Citrixは米国時間9月17日、仮想化テクノロジの小規模スタートアップVirtualを買収したことを発表した。Virtualのテクノロジを利用すると、リモートデスクトップ上で「Android」または「iOS」環境をエミュレートできる。買収の金銭的条件は公表されていない。
CitrixはVirtualの買収によって、エンタープライズ向けモビリティ製品の開発を加速させる計画だとしている。Virtualのプラットフォームは、バグやアプリのテスト環境としての機能も果たす。これは、エンタープライズモビリティ分野におけるセキュリティの要求基準の高まりに対処するために、同社が力を注ごうとしているもう1つの領域だとCitrixは述べている。Citrixによれば、この機能はモバイルアプリ開発者や独立系ソフトウェアベンダーが、必要なデバイスをオンデマンドでクラウド上にスピンアップすることにより、より高性能でセキュリティに優れたアプリを開発することを可能にするという。
Virtualのテクノロジチームは、同社の創設者で最高経営責任者(CEO)のChris Wade氏とともに、Citrixに移籍する予定だ。
Wade氏は声明で次のように述べている。「Citrixはリモートアクセスの先駆者だ。そのため、Citrixがモバイルワークスペースにおけるイノベーションを牽引し続けるなかで、われわれがCitrixに加わることは極めて自然なことだ。Virtualのプラットフォームを生み出していくなかで、われわれは物事が違った方法で成し遂げられる可能性に注目してきた。この考え方は、人々がより快適にどこからでも仕事ができるようにする手段を改善していくという、Citrixの文化にも合致している」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。