教育分野で躍進を遂げてきたChromebookが、企業用途の利用拡大に向けて攻勢に出た。GoogleとCitrixは米国時間8月21日、「Citrix Receiver for Chrome」を発表した。Citrix Receiverは、Citrixの仮想化製品「XenDesktop」や「XenApp」にアクセスするためのクライアントソフトウェアで、このたび発表されたCitrix Receiver for ChromeはChromebook専用のネイティブアプリ。
Chromebookの印刷、音声、映像を含むシステム資源を直接利用できるほか、監視対象となる個々のデバイスに「一意のReceiver ID」を付与することで、企業のセキュリティニーズに対応している。また、リモートとローカルのアプリをClipboardにシームレスに統合し、HDX InsightやSSL接続によりユーザーエクスペリエンスをモニタリングする。
GoogleとCitrixは今後数カ月間互いに協力して、新アプリを搭載したChromebookを、医療を含む多様な業種の20社のグローバル企業に導入する。
フロリダ州のChapters Health Systemsは、ホスピス運営と患者の緩和ケアをしており、看護師や遠隔地の健康管理担当者による安全なシステム運用ができるかどうかをテストした。同施設のChris Williamsディレクターは、XenAppとCitrix Receiverの組み合わせはシンプルで使いやすく、最優先課題である看護の質を向上させることができると、採用理由を説明した。
またGoogleのブログによると、同医療機関はリモート作業に適した環境を見極めるため、介護者にChromebook、Wondows、iPadを試させたという。下記のインフォグラフィックはそのテスト結果を示している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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