Appleは米国時間2月8日、同社が生み出したプログラミング言語「Swift」のベンチマークスイートをオープンソース化したと発表した。なお、Swift自体は2015年12月に、一足先にオープンソース化されている。このスイートにはSwiftのパフォーマンスを追跡するための、ベンチマークやライブラリ、ユーティリティのソースコードが含まれている。
Appleによると、このスイートには「Swiftの重要なワークロードの数々を網羅する」75種類のベンチマークとともに、ベンチマークでよく用いられる関数のライブラリや、ベンチマークを実行してパフォーマンス指標を表示するためのドライバ、Swiftのバージョンをまたがってベンチマーク指標を比較するためのユーティリティが含まれているという。
Swiftは、AppleがCベースのプログラミング言語(CやC++、Objective-C)を置き換えるために、2014年に生み出した汎用プログラミング言語だ。
Appleは、SwiftプロジェクトのコントリビューターらがGitHubへのプルリクエストを要求する前に、自らが変更した部分に対してSwiftのベンチマークスイートを実行し、潜在的なパフォーマンス上の問題を洗い出すよう奨励している。
同社のSwiftチームによると、将来的にはSwiftの継続的インテグレーションシステムに対するサポートとして、プルリクエストに際してベンチマークが実行されるようにすることも計画しているという。またSwiftチームは、Swiftのベンチマークスイートに対するコントリビューションも奨励すると述べている。
ただ、「Swiftのベンチマークスイートには、Swiftプロジェクトのライセンス体系が適用されるため、その他のライセンスに基づくベンチマークのポートは受け入れることができない点に注意してほしい」という。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。